暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
ホラーイベントのトラウマ率は異常
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。まず間違いなくその『ホラーなもの』に発見され無事では済まない。
 理不尽にも見えるがこれは《お約束》だ。何事もテンプレ。

 と思うじゃん?

 この世界が何処か。
 ポケモンだろ?ポケットモンスターだろ?全世界で関連売り上げがとんでもないことになってる世界で二番目に有名なネズミが看板のポケットモンスターだろ?
 ゲームのレーティングは全年齢対象。つまりAだ。
 青い鬼に追いかけられてロッカーに引きこもるたーけしクンが出てくる様なホラゲーとは違うんだ。

「だから死ぬこたねぇよ」

 うん。多分。きっと。




***




「あぁ!もう!彼はいつもいつもこう肝心な時に!!!」

 黄色いコンパクトな携帯型端末を手にエニシダは青筋を浮かべていた。それはもう握りつぶさんという勢いで握りしめていることから、相当頭にキていることが伺いしれた。

「ハルカちゃんが何か裏で仕事を請け負っていたのは知ってたんだけどねぇ」

 そう言いながらエニシダは先程送られてきたメールを再度見返す。差出人は『国際警察』。
 以前ハンサムとかいう国際警察の男から腕利きを紹介してくれと頼まれて以来、その名は見聞きしていなかった。

「あれ?確かその時……」

 それこそ半年ほど前、

『バトルフロンティア……この一大施設に各ブレーン。さぞトレーナーにお詳しいでしょう』
『いやぁそんな。まあ私はそれなりにトレーナーの人選には自信があります!何せ私が集めたブレーン達は……』
『あぁ……はいはい。そこで貴方の眼を信頼し、腕利きのトレーナーを紹介して頂きたいのですが……」
『ん?そうだなぁ……あぁ、ならハルカって子がいいな。今特に研究も忙しくないみたいだったし』

 腕利きは複数人心当たりはあるが(この場合損得勘定で動くエニシダにフロンティアブレーンを紹介する選択肢はない)、軽い気持ちで連絡先を教えてしまったことをエニシダは思い出した。

「うわぁ」

 今更だが、完全にその時からだろう。
 直接的な原因を作ってしまったのが自分であると認識し頭を抱える。が、悔やんでいる暇はない事を思い出す。

「なんでもいいから早く電話に出てくれーー!!」

 焦りながら電話をかける。
 その国際警察からの要件は残念ながらエニシダでは役不足だ。仮にもバトル施設のオーナーとしての席についている身。『ポケモンバトル』についての知識・力量はそれなりだが、『それなり』止まりなのだ。この案件を扱うにはいささか厳しい。

「…………」

 無言で立ち尽くすこと数分。
 ピロロロロロと永遠に続くかと思われたその電話の着信に、答える者がいた。

『はい、ユウキです。エニシダさんこっち今立て込んでて電話出られる
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