暁 〜小説投稿サイト〜
絵に込められたもの
4部分:第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
かです」
 杉原さんに話しながらまた絵を見た。相変わらず不気味に笑っている。
「その女を。あの人が最も憎んでいた女の絵を描いて」
「ですね。確かに」
「それでですね」
 僕はここで話題を変えてきた。
「田山さんはもうお亡くなりになられていましたよね」
「ええ」
 杉原さんは僕のこの問いに静かにこくりと頷いて答えてくれた。
「三年前に。癌でね」
「そうでしたね。もう三年になりますか」
「今では静かに過ごしていますよ」
「お墓にですか」
「家族と一緒に」
 杉原さんはまた僕に答えてくれた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ