Fate/stay night
1120話
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いるキスマークは綾子のそれよりも圧倒的に多いわよ」
「そ、それは……」
「とにかく。悪いんだけどこれから3人でそういう事をするのは決定事項なの。綾子にしても、1度は死なないようにって自分で選んだ道なんだから、あまり気にしすぎないようにしなしなさい」
「いや、けど……幾ら何でもそんな風になるなんて想像もしてなかったし」
「全く、何だかんだで乙女なんだから。でも残念だけど、もうここまで進んでしまった以上は後戻りをする事は出来ないわよ」
そう告げ、ベッドの上に俺と綾子を残したまま、部屋の机の方へと進む。
「あ、おい! 遠坂が離れちゃ駄目なんじゃ!」
「大丈夫よ。綾子とアークエネミーの間で既にパスは繋がってるから、少し離れたくらいなら……ね」
焦ったような綾子の言葉に凛がそう答え、机の引き出しから幾つかの新しい宝石を取り出してはベッドの周辺にある物と入れ替え、あるいは追加していく。
何をやっているのか詳しい事は分からなかったが、それでも大体の理解は出来た。即ち、次の儀式……いわゆる3Pに関しての準備なのだと。
綾子もそれが分かったのだろう。複雑な表情を浮かべつつ、ベッドの周囲を歩き回っている凛の方へと視線を向けている。
バスタオルを身体に巻いてはいても、その下は一糸纏わぬ姿だ。
当然色々な意味で目のやり場には困るんだろうし、次の儀式をする上では自分が凛の身体とも絡む必要が出てくるのだから当然だろう。
多分、この状況って男としては嬉しい限りなんだろうけど……なんだろうな。
いや、嬉しいか嬉しくないかでいえば、明らかに嬉しい。
ただ、何だか妙な……そう、妙な違和感のようなものがある。
そんな風に考えている間にも、凛はベッドの周囲へと宝石を次々に置いて行き、短い呪文を唱える。
それが一段落すると、やがて再びベッドの方へと向かって歩き出す。
その途中で意図的にだろう。凛は自分の身体を覆っていたバスタオルを床へと落とす。
すると当然凛の身体は一糸纏わぬ姿となり、窓から降り注ぐ月光に照らし出される。
俺と綾子の2人が凛に視線を向けていると、凛はそのままベッドに上がってきて俺の方へと視線を向け……そして次に綾子の方へと視線を向けると近づいて行く。
「ちょっ、遠坂! まっ、んんんんーっ!」
近づいてくる凛に何かを感じたのか綾子が何かを叫ぼうとしたが、凛はそれに構わずに綾子の唇に自分の唇を重ねる。
見て分かる程の魔力が、口というか舌を通して凛から綾子に流れ込み、同時に綾子の中を巡った魔力が再び舌を通して凛の中へと戻っていく。
凛の左手の魔術刻印が発光しているのを見た綾子が驚きで動きを止めると、そこから更に舌が絡み合い、より強い魔力と唾液が2人の間を行ったり来たりする。
『アーク
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