Fate/stay night
1120話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ね。どちらかといえば上手い具合に歯車が合うように調整する必要があるの」
「待て、待ってくれ。パスを繋ぐのに、あたしとアークがああいう行為をした。それで、アークを通してあたしと遠坂のパスを調整するって事は……もしかして……」
「パスを通す為に必要な行為は既に分かってるでしょ? ……まぁ、簡単に言えば……その……」
凛にしても、その先の言葉を口に出すのは恥ずかしいんだろう。なので、ここは俺が告げる事にする。
「俗に言う、3Pって奴だな」
「あああああああ、やっぱり。無理、無理無理無理! 大体、あたしはついさっき初体験を終えたばかりなんだぞ! それも、初めてだってのに人に見られながら! なのに、それからすぐにそんな行為なんて……」
「それを言ったら、私だって初体験は綾子のすぐ側でだったじゃない。それも、どこかの誰かさんは寝たふりをしてこっちの様子を覗いてたし」
「う゛っ、そ、それは……だって、しょうがないだろ!? 気が付いたら自分の横で知り合い2人が抱き合ってキスしてるんだぞ!? それもお互い裸で、ディープな奴を!」
慌てたように言ってくる綾子だけど、今のお前も裸なんだけどな。……って突っ込みは止めておこう。
こっちに被害が来そうだし。
「とにかく、綾子がどんな風に考えていようとも、これは絶対に必要な事なの! 大体、私だってさっきも言ったように今日が初めてだったのよ? なのに、いきなり3人でなんて……その辺を少しは考えて欲しいんだけど」
「うっ、そ、それは……いや、その。けどだな、出来ればそっち方面はなしで何とかならないか?」
「ならないわね。それどころか、下手をすればアークエネミーを通して綾子の魔力調整が上手く出来ずに……」
勿体ぶるような口調で告げる凛に、綾子もまた息を呑んで口を開く。
「出来ずに……?」
「風船に空気を入れすぎると、どうなると思う?」
「……破裂、する?」
「正解。まぁ、物理的に破裂するのか他に何かの被害があるのかは、これが初めてのケースだし、綾子の体質にも影響してくるだろうから何とも言えないけど。少なくても綾子にとっては致命的な事になるのは間違いないと思うわ」
凛の言葉に、綾子が思わず自分の身体を見る。
まぁ、破裂するとか脅されたんだからそれは無理もないけど……綾子の目に入ってきたのは、月明かりの下でも分かる程身体中にキスマークがついている自分の身体だった。
「ア、アーク! お前な、何だってこんな真似を……こんな身体にされたら、暫く部活の着替えとか体育の着替えの時とか、着替えられないじゃないか!」
「あー……うん、悪い。本能の赴くままにだな」
「はいはい、その話はいいから。大体、それを言うのなら私だって綾子と同じでしょ。いえ、下手をしたら私の身体について
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ