2話 サイド7出港 9.18 15:00
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* サイド7 1バンチコロニー 軍港 ホワイトベース内 ラウンジ
テムとアムロが話をしていた。あまり仲の良い親子とは見てはとれなかったが、
お互いに自分とは違う何か異質なものを、離れたテーブルでブライトは感じとっていた。
ブライトのそばにはリュウ・ホセイがホットドッグを食べていた。
「ブライト少尉。貴官はあの親子が気になるようだな」
「ああ。レイ大尉は技術士官でこの機密の作戦を任されているから冷徹に物事を判断しなければならないのは理解できるが、あの息子がどうも・・・」
「苦手なのか?」
「うーむ。。。あの落着きが最初は生意気に思えたが、少し気合いと軍のなんたるかを鞭撻したやろうと思い、話をしてみたのだが。なんかこう掴み切れない感じでな」
ブライトは首をすくめて困った顔をした。リュウはコーヒーをガブッと飲み干した。
「で、どんな反応だった?」
「すごく素直で、真面目な反応。上官のいうことは正しいと言って、こちらの突っ込む隙がない。揚げ足の取り様がない。しかし」
「しかし?」
「つまらない体裁に付き合っていられないと思っていたんだと思う。相手に反感持たれず、話を切り上げるには一番良い対応だな。そう思った。可愛げがないがオレも意地悪い事をした意識があるからなまじ考えたよ」
「大人げないと」
「そうだ」
ブライトもコーヒーを啜り一息ついた。リュウがニヤついた。
「少尉。君も若い。若いのに大人げないと気づいたことが立派だよ。しかし、君はまだ大人じゃない」
「・・・」
「こんな戦時下だから、子供じみたことは言ってらんないから自覚しようとがんばるんだな。きっかけはどうとあれ、人は失敗して気付き成長していくもんだ。あのアムロとかいったな。もしかしたらエジソンやモーツァルトのようなギフトもちのスペシャリストかもしれん」
「天才か。彼は」
「年も15いったぐらいと聞いた。それなのに我々にできないこと。ザクの撃退に成功している。しかも初めての搭乗でだ。偶然にしても出来が良すぎはしないか?」
「確かにな。今後に指標に彼が関わってくることは多いにある。もし、彼が天才なら歴史的な発明をするかもしれないからな」
「そうだ。ブライト少尉、君はそれに気が付き、君も許容というものを覚えた。あとはこのホワイトベースという船で、しかも正規兵がほとんど襲撃でやられて志願兵の集まりの中でどう活かし導いていくかが大事だぞ」
リュウは屈託のない笑顔をしまい、鋭い顔つきでブライトへ覚悟を促した。
ブライトもその期待に応えようと決意していた。
今の状況は10代の志願兵にてほとんどのスタッフを賄っている。
20歳以上はパオロ少佐とレイ大尉のみであった。リュウですら志
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