2話 サイド7出港 9.18 15:00
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
その場にシャアの赤ザクが合流した。
「デニム、生きていたか」
「少佐!敵の機動力は少佐並みであります」
「了解した。お前らは後方から射撃に徹しろ。白いのを鹵獲するぞ」
デニムらは再編し、後方からバズーカで威嚇射撃を始めた。シャアは持ちうる機動力をフルに活用しガンダムに接近した。アムロはその状況を見て、リュウに後退を促した。
「リュウさん!ホワイトベースは宙域の離脱に成功した。リュウさんも後退して下さい。オレが殿を務めます。」
「わかった。死ぬなよ!」
そう言って、コアファイターはホワイトベースへ向けて全力で後退した。
「さて、シャアと再び交えるとは」
アムロはシャアへ向けてガンダムを動かした。
あと数秒でお互いは接触しようとしていた。
「見せてもらうか!連邦のMSとやらの性能を」
シャアはザクをガンダムの側面に滑り込ませ、マシンガンでガンダムの脇を狙った。
しかし、ガンダムのシールドで防がれ、アムロはシールドでシャアへタックルした。
ザクは衝撃で後ろへ飛ばされた。
「えーいっ!この私を捉えるとは。なんという機動性能!」
シャアはシールドを弾き飛ばすと、目の前にガンダムはいなかった。
「どこだ。白い奴は・・・」
すると、頭上から接近の警報が鳴り、シャアは上を見た。アムロはビームサーベルを抜いていて上段よりシャアのザクの腕に打ち下ろした。シャアは辛うじて横にザクを捻り、ザクの手首だけ切断されるに至った。アムロは感心した。この時代でもさすがにシャアはエースであった。
「この攻撃を避けるとは、さすがにシャアだな」
アムロはシャアを殺す気ではなかった。アムロはシャアに時代を変革する才能を活かしてもらうことに迷いはなかった。アクシズのあの悪夢でなくシャアにこれからの連邦の変革を担ってもらうことがアムロの野望であった。そしてララァを救うことも。
シャアは不利と判断し、デニムらに後退指示を出した。
「後退するぞデニム。今の戦力と状況では手に負えん!この借りは必ず返すぞ、白いの」
シャア含めたザク4機はムサイへ後退した。
ホワイトベースはアムロの作戦と操縦技量により窮地を脱しルナツーへ向かうことができたのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ