2話 サイド7出港 9.18 15:00
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「フッ、やはりアルテイシアか」
セイラは銃を自然と下していた。そしてシャアに語りかけた。
「兄さん、なぜジオンの軍服を・・・」
「何故かか・・・復讐のために、一番身近なところが一番やり易いだろ」
そう言い終わるとシャアは閃光弾を放ち、セイラは目を塞いだ。
セイラが目を再びあけた時、そこにはシャアはいなかった。
* サイド7 軍港内 ホワイトベース
すべての研究資料と物資の積み荷を終えたホワイトベースは出港するためにアムロのガンダムとリュウのコアファイターを陽動のため、メインゲートから先行させた。
「アムロ、ガンダム出るぞ」
「リュウ、コアファイター出る!」
ガンダムとコアファイターは一部破損したメインゲートより飛び出した。
すると宙域を迎撃準備していたザクが一斉に砲撃してきた。
コアファイターは小さい設計ため、弾避けするには難がなく、ガンダムにしてもアムロの卓越した操縦によりのらりくらりと躱し、サイド7から少し離れる進路で3機のザクを引き付けていた。
ブライトがその陽動に呼応してメインゲートより出港させた。
それと同時にホワイトベースがサイド7から悠々と出港した。
シャアはザクに乗り込み侵入した非常用ルートよりサイド7を脱出し、宙域を望遠モニターで把握した。
迎撃のためのザク3機はガンダムとコアファイターによって翻弄され、逆方向にホワイトベースが宙域から離脱し、ルナツーへのルートを取っていた。シャアは焦り、憤り、ホワイトベースを潰すべくザクを動かした。
「本命はこの母艦だ。逃がすものか!」
ザクはフルスロットルでホワイトベースに接近しようとしたところホワイトベースよりシャアのザクに至近距離を掠めるように砲撃が飛んできた。この砲撃はハヤトが乗るガンキャノンの砲撃だった。
実はアムロより出港後ルナツーの進路をとったら後方に何発か砲撃せよと指示を受けていた。なぜ何もない空間にと思ったが、ブライトが「アムロの言うとおりにしろ」と命ずるのでホワイトベースの上にMSを鎮座させて砲撃したのであった。結果、シャアへの威嚇射撃になったがそれがまた効果的であった。
「なぜ、この位置がバレたのだ」
シャアは慌てた。撃った当人は偶然だが、掠めたことも偶然で、しかし受けた本人は恐怖を覚えた。
「むむ。連邦の新兵器はここまで脅威なのか。我々の知らないレーダーでも搭載しているのか」
シャアは単独でのホワイトベースの追跡を断念し、ザクの支援に向かった。
一方、ザクはガンダムとコアファイターの旋回速度、機動力に翻弄されていた。
「速いっ。速過ぎる」
デニムは編隊を組んで囲みこみ銃撃を行ったが、簡単に躱され逆撃を避けて一進一退であった。
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