2話 サイド7出港 9.18 15:00
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ウは事の深刻さと自分たちの立ち位置を初めて知って唖然とした。
テムだけが毅然としていた。ブライトはテムに尋ねた。
「大尉はご存じだったのですか?」
「ああ。パオロ艦長もな。戦争というものはそういうものだ。卑怯、狡猾結構!罵って死んでいくものは死ねばよい。だが、生き残りたいなら今為すべきことも大事だがゴールを見て行動せねばならない。」
ブライトとリュウはうなずいた。
「敵や味方じゃない。勝利を勝ち取るならば、このV作戦の成功こそが近道なのだ。民間人は避難できたと思っているがこの船が実は今一番危険な場所だ。しかし、それを悟られてはならない」
ブライトとリュウは敬礼をしてラウンジを後にしていった。
残ったレイ親子は話を続けていた。
「それで大尉」
「なんだアムロ」
「このデータだけど、マニュピレータとモニターの仕様変更をこうしたらよりいいと思わないかい?」
「むっ。確かに。わかった。これも開発に組み込もう。一部はすぐガンダムにいれることができそうだからプログラムしておく。」
「ありがとう」
「いや、礼にはおよばん。出し惜しみせずわかったことは逐次知らせてくれ」
そう言ってテムも立ち上がりラウンジを出て行った。その入れ違いに軍服を着た3人が入ってきた。アムロは知っていた。ハヤトとカイとセイラだ。
「おい、ハヤト。こっちに食い物があるぜ」
「軍艦内なんだからあまりはしゃがないの」
セイラがカイをたしなめる。ハヤトも一緒に怒られ気まずい感じだった。
アムロはその光景をみて懐かしく思う。前の人生ではハヤトはハマーンとの戦いで
戦死していたのだ。
「へいへい、気品と美貌を持ち合わせておいでであるセイラ嬢にはこの軟弱モノは逆らいません」
ハヤトは吹き出し、セイラは真っ赤にしてさらに怒った。
「私を侮辱したな。まだ叩き足りないみたいだね!」
そうセイラがカイに詰め寄ろうとしたときハヤトはアムロに気が付いた。
「あっ、アムロ」
その言葉に2人も気が付き、3人揃って近寄ってきた。
「この子がアムロ。ガンダムのパイロットね」
セイラが興味有り気に言った。カイはそれが面白くなく愚痴った。
「ホントかなあ。こんな日陰オタクが」
「カイ!初対面で言い過ぎだぞ」
ハヤトが窘めた。しかし、ハヤトもアムロに好感は持っていなかった。むしろアムロの父親に。
「すまないなハヤト。あの親父が地上げだけでなく今度は住まいまでも」
「ああ。しかし、戦時だからな。新聞やニュースでも見た。ジオンは20億人も殺戮したんだ。オレらも協力しないとこっちの身が危ないんだからな」
「ハヤトは大人だな」
アムロはハヤトに手を差し伸べ、ハヤ
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