2話 サイド7出港 9.18 15:00
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願兵の10代だった。
元よりベテランのスタッフが少なく、先ほどの襲撃の部隊にこのコロニーにたどり着くまでに
戦死していた。
ホワイトベースと呼ばれる新型巡洋艦も満身創痍な状態で航行するするのが精々だった。
早いうちにルナツーのドックへ修理に戻ることが課題であった。
もし、それが不可能のときはこの艦を爆破して敵の手に渡さないようにしなければならない。
ブライトはそう決意し、レイ親子の元へ歩み寄った。
「お話し中すみません、レイ大尉」
「なんだね。ブライト君」
「今後のことも踏まえて小官もお話にまぜていただきたく」
「今後とはなんのことかね」
「本艦をルナツーへ無事に運ぶというミッションです」
レイ大尉は困った顔をした。その反応にブライトは戸惑った。
「ブライト君。我々の任務は?」
「だからルナツーへ」
「今はV作戦中だ。そんな細事はガンダムがなんとかする。もっと大局的に物事を見てくれ」
ブライトは返答に窮した。そして苛立ち大声を上げて反論した。
「レイ大尉!この船には志願兵と避難した民間人が乗り込んでいるのです!これ以上の犠牲は出せないのです。それを細事とおっしゃるのですか!」
「ああ」
ブライトは怒りに震えていた。それを見ていたリュウがブライトを宥めた。傍で黙って聞いていたアムロが口を開いた。
「ブライトさん。お怒りはごもっともです。この親父は家庭を顧みることなく、ハヤトの住まいも地上げして軍の施設にしたり、血も涙もありません」
「アムロ。いってくれるな」
テムはそう言って笑った。アムロの言葉には特別感情のないものだった。
「しかし、父さんの言うとおりこのガンダムで無事ルナツーまでみんなを届けるよ。それには少し支援があると助かるんだけどね」
ブライトは落ち着きを取り戻した。アムロの話を聞くことにした。
「支援とは?」
「このホワイトベースには運び込んだMS等がある。この父さん、レイ大尉の話によるとガンキャノンとコアファイターが使えるそうだ。パイロットを選抜して出港前に外に待ち構えている敵を追い払う」
アムロは淡々とそう言った。しかしリュウは不安だった。
「アムロよ。もし敵が大勢いたら3機じゃどうにもならないぞ」
「リュウさん。大丈夫。敵は特務を受けてこの宙域にいる。この宙域はルナツーに一番近い。つまり連邦の勢力圏。こんなところに大部隊を派遣してはさすがに温存しているとはいえ市民を守るために部隊を派遣せざる得ない。しかし、そんな姿勢も見せない。要するに少数で我々も連邦にとってみれば路傍の石。失敗しようが成功しようが連邦は通信データで実験記録さえ手に入れられればそれでいいんだ」
ブライトとリュ
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