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ドリトル先生の水族館
第五幕その四
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「あの蛙の毒はまだ大したことがないのよね」
「けれどこの蛙君達はね」
「かなり強い毒だから」
 ダブダブはトートーの言葉に頷きます。
「気をつけないとね」
「間違ってもお口の中に入れない」
「そうそう」
「まあね、毒があるってわかったらね」
 チーチーもその蛙さん達を見つつ述べます。
「この蛙さん達は目立つから絶対に近寄らないね」
「警戒するわね」
 ポリネシアはチーチーのその言葉に返しました。
「どうしても」
「その意味もあってこうした色なんだろうね」
「そうでしょうね」
「蛇さんとかが食べたら」
 ホワイティは自分も気をつけているこの細長い生きものの名前を出しました。
「大変だね」
「全くだよ、小さいのにね」
 老馬がそのホワイティの言葉に応えます、自分の頭の上にいる彼に。
「とても強い毒があるから」
「手を出したらね」
「大変なことになるね」
「奇麗な薔薇には刺があるっていうけれど」
「奇麗な蛙君にはだね」 
 オシツオサレツはこう言いました。
「毒がある」
「そういうことだね」
「刺どころかね」
「毒なんだね」
「薔薇の刺も嫌だけれど」
「毒はそれどころじゃないから」
 チープサイドの夫婦も言います。
「怖いものがあるね」
「奇麗な色をしていても」
「僕達は蛙さん達は食べないけれど」
「それでもね」
「うん、アマゾンが沢山の生きものがいて生態系も凄く厳しいからね」
 先生が皆にアマゾンの事情をお話しました。
「だから生き残る為にこうした蛙君達もいるんだ」
「生き残る為の進化なのね」
「毒を持つってことも」
「そうなのね」
「そうだよ、蛇の毒も獲物を弱らせたり自分の身を守る為だからね」
 噛んで牙からその毒を噛んだ相手に注入するのです。
「この蛙君達の毒もね」
「生き残る為の進化で」
「そのうちの一つなのね」
「だから怖いものじゃなくて」
「進化だって考えればいいんだ」
「そうだよ、身体が大きくなったり小さくなったり針を持ったりするのもね」
 そうしたあらゆることがというのです。
「進化なんだよ」
「生き残る為の」
「そうしたものなんだ」
「そうだよ、キリンの首や象の鼻が長いのもそうで」
 こちらの生きもののこともです、先生は皆にお話しました。
「皆のそれぞれの特徴や食べるものもそうなんだよ」
「お肉や草を食べることも」
「虫を食べることも」
「全部進化なんだ」
「そうだったんだ」
「うん、進化は本当に色々なんだよ」
 毒を持つこともそのうちの一つだというのです。
「隠れることが上手だったり夜行性だったりすることも」
「うん、僕の場合は夜の方がね」
 梟のトートーの言葉です。
「しっくりくるけれど」
「夜に活動する獲物
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