第五幕その六
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「だからね」
「ここは、ですか」
「雷の精霊さん達のところに行こうかしら」
こう言うのでした。
「そうしようかしら」
「それじゃあ」
こうしたことをお話してでした、そのうえで。
皆は雷の精霊さんの状況を見に行くことにしました、そして大変な状況ならば助けさせてもらおうとも決めてです。
この時にです、ポリクロームが皆に尋ねました。
「じゃあお家からは」
「ええ、悪いけれどね」
ドロシーがポリクロームのその質問に答えました。
「失礼させてもらうわ」
「そうなのね、それじゃあね」
「それじゃあ?」
「私も行っていいかしら」
こう頼むのでした。
「雷の精霊さん達のところにね」
「ポリクロームも?」
「行ってみたくなったから」
だからだというのです。
「いいかしら」
「ええ、私達はね」
ドロシーはそのポリクロームにすぐに答えました。
「いいわよ」
「そう、それじゃあね」
「ええ、この雷の状況はね」
ドロシーから見てもというのです。
「普通じゃないから」
「本当にこれはね」
ポリクロームのお父さんも言います。
「少しおかしいね」
「そうですね、ですから」
「ドロシー王女が調べに行くんだね」
「お話を聞いてきます」
その雷の精霊さん達にというのです。
「そうしてきます」
「ではね」
「はい、ポリクロームも一緒に」
「ポリクローム、くれぐれも皆に迷惑をかけるんじゃないよ」
父親としてです、ポリクロームにこう注意するのでした。
「そのことはいいね」
「ええ、わかってるわ」
ポリクロームはお父さんの忠告に素直に頷きました。
「それじゃあね」
「ではドロシー王女、そして皆さんも」
お父さんは笑顔でドロシー達に言いました。
「また」
「はい、お邪魔させて頂きます」
ドロシーも挨拶をしてでした、一行はポリクロームも加えたうえででした。ポリクロームのお家を後にしてです。
また飛行船に乗り込むことになりました、ポリクロームは飛行船に乗る時に見送りに来たご家族にひらひらと手を振って言いました。
「少し行って来るわ」
「また戻って来るんだぞ」
「今回は危険なことをしたら駄目よ」
兄弟姉妹がこうポリクロームに言います。
「帰ったらとっておきの朝露を用意しておくかわ」
「どんなことがあったのか教えてね、今回の冒険のことを」
「それじゃあね」
「行ってらっしゃい」
「皆行って来るわね」
ポリクロームは家族に笑顔で手を振ってでした、そしてです。
飛行船に乗り込みました、魔法使いは皆が乗り込むと飛行船の扉を閉めて操縦席に来て高らかに言いました。
「出発」
「行って来るわ」
ポリクロームは雲の上にいる家族と手を振り合って一時の別れの挨拶を
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