第五幕その一
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第五幕 降ってわいた騒動
ポリクロームは皆の服のチェックが終わったところで、です。皆にあらためて言いました。
「じゃあ今からね」
「うん、その扉を開けてね」
「そうしてだよね」
臆病ライオンと腹ペコタイガーがポリクロームに応えます。
「ポリクロームの家族にね」
「会わせてくれるんだね」
「皆待ってるから」
ポリクロームは皆に笑顔で言います。
「だからね」
「これからだね」
「皆でお邪魔するんだね」
「ええ、扉は私が開けるから」
「それじゃあ今から」
「入らせてもらうね」
ポリクロームが白い扉を開けるとです、そのお部屋の中はです。
白くて奇麗なお部屋でした、お家の他の場所と同じで。
そこにポリクロームと同じく金色の髪に青い瞳、それに整ったお顔立ちの虹色の丈の長い服を着た人達がいました、その人達からです。
皆にです、微笑んで挨拶をしてきました。
「ようこそ、私達の家に」
「お邪魔してるわ」
ドロシーが皆を代表して挨拶をしました、皆もここで一礼します。魔法使いは被っている帽子を脱いだうえで。
そしてその挨拶からです、ドロシーはポリクロームの家族に言いました。
「急に来て」
「いやいや、私達は待っていたんだよ」
ポリクロームの家族の男の人の中で一番年長の人が挨拶をしてきました。
「貴方達が来るのをね」
「あら、そうなの」
「そうだよ、私達のところまで来てくれる人は少ないからね」
「お客様が来てくれると嬉しいのよ」
その人の横にいる女の人の中で一番年長と思われる人も言ってきました。
「だから待っていたのよ」
「そうなのね」
「そして私達はね」
男の人がドロシーにこうも言いました。
「ポリクロームの父だよ」
「母よ」
「この屋敷の主、そして虹の精の長だよ」
「オズの国のなのね」
「そうだよ」
こうドロシーにお話するのでした。
「私がね」
「そしてポリクロームはね」
ポリクロームのお母さんもお話します。
「私達の娘で虹の王女の一人なのよ」
「へえ、ポリクロームさんも王女様なんですね」
ジョージはそのお話を聞いて言うのでした。
「そうなんですね」
「あれっ、知らなかったのかな」
「いえ、言われてみればそうですね」
魔法使いにはこう答えました。
「確かに」
「そうだよ、だからドロシーと同じだよ」
「王女様だから」
「そうなんだ」
「オズの国は王女様が多いですね」
「プリンセスは多くても困らないよ」
魔法使いは微笑んでこうしたことも言いました。
「お姫様はね」
「確かに。別に」
「そうだよね」
「だからオズの国には王女様が多いんですね」
神宝は魔法使いのその言葉を聞いて目を瞬かせてで
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