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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
予感と兆し
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ち付けるハルカ。たんこぶができそうなほど強く打ち付け悶絶していると、声の主は軽く笑って話しかけてきた。
「はっはっは。国際警察が雇う程の実力者と聞いてどんな者が来るか構えていたが……どうやら中身は少し抜けているようだ」
「くっ……そういう貴方は私を閉じ込めて何をしたいの?
フラダリ
(
・・・・
)
」
「もう呼び捨てか。まあ当然だが……そうだな、別に何かをしようという訳ではない」
ーーじゃあなんでなのよっ!
と叫びたかったが、危害を加えるつもりならとっくにやられていた筈だ。おとなしく次の言葉を待った。
「まあ敷いていえば……囮だな」
「囮……?」
「国際警察は君から連絡が途絶えれば直ぐに動き出すだろう。これからの計画に彼らは邪魔だ。集まってきたところを一網打尽にしてやろうということだよ」
「で、でもポケモンだって向こうの方が……」
「強い……とは言い切れんだろう。何せ切羽詰まってポケモンバトルが強い
だけ
(
・・
)
の一般人を巻き込んでいるのだからな」
悔しいが言い返せなかった。
現にこうして捕まっているのだ。ポケモンバトルだけが取り柄というのもあながち間違っていない。
「…………」
「それに……私達は組織だ。国際警察の力を侮っている訳ではないが、数では単独行動の多い国際警察を上回っている」
フラダリの自信はしっかりと勝算があってのことだった。
だが、そんな時ハルカは気づいた。
ーーそうだ。こんな状況で私をいつも助けてくれる人が近くにいるじゃないか。
アクア団やマグマ団の時だってそうだ。巨大な事件に巻き込まれた時はいつもアイツと一緒だった。
「フフフ……そうだ! いつもあの朴念仁はこういう時だけは鋭くなるんだった!」
突然笑い出したハルカを見て、フラダリは怪訝な表情を浮かべる。
「意外と……国際警察より厄介なのが先に来るかも……」
「…………」
何か確信めいたものを感じハルカの暗い気持ちが物色される。
……と、同時にフラダリもハルカの変化に気づく。
「なるほど……では注意しておくとしよう」
「……信じるの?」
「ああ、信じるさ」
フラダリは仮にも組織を束ねる者。人を見る目はあるし、実力を認めた者は敵でも……いや敵だからこそ信じるのだ。
「ならば私も
本気の
(
・・・
)
パーティーで挑むとしよう。どうやら君より強者であるようだからな。私も全力で相対させて貰う」
では……
フラダリはそう言って牢屋から出て行った。
「あれは……やっぱり全力じゃなかったか」
ハルカはそっと呟いて目線を虚空にやった。
***
「いやー美味しかったー。バトルも楽しかったし一石二鳥とはこのことだね」
「……
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