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フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
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Thief and Assassin
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談はその太った体格だけにしてほしいね。」
せめてもの強がりで嫌味を言ってやった。そもそも顔が良くったって貴族に仕える気なんて最初から毛頭ない。だから盗賊なんてことをやっているんだから。
激昂するかと思っていたが、相手はそうはならなかった。が、こちらを嘲笑う表情は消え、スッと目を細めた。
「盗賊風情が、素直に乞えば許してやったものを。・・・明日の朝、周辺の貴族たちを集めお前を大衆の面前で極刑に処してやる。貴族を脅かす悪党を葬ったのだ、陛下も褒美の一つも下さるかもしれん。」
それまでそうしているがいい、と言葉を残して男は去っていった。
男子寮の寮長室で暇を潰していると、何やら学院内が少し騒がしかった。何事かと外に出てみると、コルベールの奴がこっちに向かってくるところだった。
「おおヴァロナ君、ちょうど君を探していたのですよ。実は、ミス・ロングビルがいなくなってしまいましてね・・・。」
「いなくなったぁ?」
そういえば今朝から見てねえなぁ・・・。
「部屋に行っても誰もいなかったので、生徒には内密に一部の教師で捜索を行っています。」
「・・・・・。」
まだどこに行ったのか何も分からない状態だから生徒を巻き込んで事を大きくしたくないのだろう。
それは分かる。分かるのだが、な〜んか嫌な予感が・・・。
「ヴァロナ君、君は街まで行ってミス・ロングビルの捜索を「断る!」・・・言うのが速すぎますよ。」
「当たり前だろ、何で俺がンなこと「口調。」・・・なぜ
私
(
ワタクシ
)
がそんなことをしなければならないのでしょうかねぇぇコルベール先生ぃ・・・!!」
他の教員が通りかかったから言い方を改められた。まあ俺から見て背後だったから顔は青筋立てて凄んでやったが。
コルベールはきょとんと「何でって・・・」と言ったあと、ニッコリして答えた。
「ここで動かなければ君のその高い敏捷値をどこで活かすっていうんですか!」(グッ!)←サムズアップ
こんの野郎ォォォォォォォ!!!!
『アサシン→敏捷パラメータ:A+』
・・・今、変なテロップが出たような気がした。
食事も与えられないまま一日経ち、再び夜を迎えた。明日になれば公開処刑となる。当然このままでは死にきれないが、空腹と渇きからか諦めの色も出てきてしまっている。
「(誰か、助けに・・・)」
ふと頭によぎった考え。すぐに一蹴して自嘲した。自分は孤独の、それも盗賊だ。助け何てくるはずがない。
あいつは、今何をしてるのかな・・・
「・・・って馬鹿か私は!?」
どうやら本格的に頭も心もまいっているようだ。よりによってあんな奴を思い
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