機動戦士ガンダムSEED編
第21話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ああ。一号機にランチャー、二号機にソードだ。…何でって、換装するより俺が乗り換えた方が早いからだよ!」
通信装置で格納庫にいる整備員達に指示をだしているムウの声がパイロット控え室内に響く中、急いでパイロットスーツへと着替えていく。
しかし今の言葉を聞くにムウは本気でフレイ・アルスターを使う気はないようだ。まあ、まだ訓練を始めてそう月日が経っていない奴をパイロットに起用する訳にもいかないしな。原作だとカガリが二回程スカイグラスパーに乗っていたが、あいつは既に操縦時のGに耐えれるだけの基礎的な体力は身についてるようだし、ただでさえ戦力が足りてない状況というのもあったからだろうよ。
そんな事を考えながら着替えが完了させたところに、それを見計らっていたのかムウがキラとオレに視線を向けて話しかけてくる。
「連中には悪いが、はっきり言ってレジスタンスの戦力は当てにならん」
「ええ」
キラがそれに同意し、オレも頷きで返す。
「となると俺達が踏ん張らなきゃならない。特にMSに乗ってるお前達二人にはかなり負担が掛かるだろうが……もっとも、悠凪の操縦技術やあの夜の時のストライクの動きを見る限りだと心配ないと思うけどな」
「ああ、任せておけ。まあ大船に乗ったつもりでいろよ」
「大きくでたな。それじゃ頼むぜ、こっちも踏ん張るからよ」
ムウの言葉に相づちをうちながら後ろへ振り返り、格納庫へ向かう為控え室を後にする。そして数分後、オレは格納庫に到着し一直線にジンの元へと走って行く。
「おい、兄ちゃん!装備はこれまでと同じでいいか?」
その途中でマードックがオレを発見して大声でそう聞いてきた。バルトフェルド隊の主力はバクゥなので、やはりいつもも装備の方が機動力があっていいだろう。
「ああ。それで頼む!」
マードックにそう返してすぐに移動を再開し、オレはジンの元へと辿り着いた。そのままコックピットに乗り込んで各機器を起動させ出撃の時を待つ。
………しかし、大船に乗ったつもりでいろ、か。ムウにああ言ったものの、実際はあまり自信はないな…。
あの時のバルトフェルドとの戦闘。あれはジンではなくスカイグラスパーでのものだったとはいえ、中破レベルの損傷を受けた上に、今日までシミュレーションで奴の駆るバクゥと何度も戦ったがどれも勝って辛勝といったところだ。それに今回あちらはバクゥの上位機種「ラゴゥ」でくるとわかっているだけにどうしても不安が拭えない。
……全く、クルーゼと戦う前はこんな風に思う事はなかったってのに。これじゃオレもキラの事をどうこう言えないな。オレもまだまだ未熟って事か。
そう考えているとジンがリニアカタパルトに運ばれ始めた。もの思いに耽っていた為気付かなかったが、もう外で
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ