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Fate/guardian of zero
第四話 誘惑と驚愕 その三
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ン魔術による、精神の浸食を確認――――


今まで恩恵しか与えられていなかった。
が、やはりリスクは存在し、今もアーチャーを苛んでいる。


(修復、開始……?)


――――精神の構造を把握。浸食箇所を発見。修復、開始――――


――――精神修復、正常終了――――


精神が、安定する。
頭痛が収まり、思考が戻ってくる。


(収まった、か。……ルーン魔術による、精神浸食……)


いつの間にか押し当てていた手を顔から離し、頭痛の過程とその原因から、推理する。
頭痛は、ルイズとの主従を疑ったことから始まった。
そして、関係を疑い、主従の絆にも疑念の目を向けたことにより痛みは激化。
激化したその時点で、解析の網にかかった。
つまり、


(このルーンが、私の精神を浸食し、想いまでも書き換えた、と?)


摩耗した記憶の海から、精神系の魔術を掬い上げる。
記憶を簡易的に封印するもの。記憶を改ざんするもの。そもそもの精神そのものを吹き飛ばしてしまうもの。
その方法は多岐にわたる。だが、記憶の改ざんは余程強力なものでなければ、ふとした拍子に揺り戻しが来る。精神の直接攻撃は論外。
であれば、アーチャーがアーチャーたりえる要素と記憶を改ざんではなく、ある一定の尺度により意識を一定の方向へ誘導するというもの。


(……使い魔は、一度契約を交わせば、主人に絶対服従。だが、人間の使い魔などルイズは知らなかった。そして、ハルケギニアの歴史からも、存在は確認されていない。……あそこにある資料が学院の全てであればだがな)


交わした契約で、使い魔を縛る。そして、縛った使い魔を使役し、益と成す。
その過程は、まるでアーチャーがその身に受けたサーヴァントのマスターと、令呪の呪いに酷似していた。



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