暁 〜小説投稿サイト〜
暗殺
1部分:第一章
[2/2]

[9] 最初 [2]次話
間達に話した。その顔には会心の、そして凄みのある笑みになっている。そのうえでの言葉だった。
 そうしてだった。ある日の宴でのことだ。公爵の前にだ。
 一人の美女が現れた。その美女を見てだ。好色なことで知られる公爵はすぐに彼女に言い寄りだ。すぐに別室に消えたのである。
 それを見てだ。あの一団はこう話すのだった。彼等も宴の場に出ている。そこでだ。ことの成り行きを見守っていたのだ。公爵を憎しみの目で見ながら。
「女をあてがったが」
「あれでいいのか?」
「あの女はただの娼婦だが」
「それもあまりよくない店のだな」
「だからだ」
 首謀者の男はだ。ここでも自信を持って仲間達に言うのだった。
「だからいいのだ」
「あまりよくない店の女だからか」
「だからいいのか」
「それでか」
「どの店でもいいがよくない店なら余計にいい」
 そうだというのだ。
「そうした女がいるからだ」
「そうした女だからか」
「だからいいのか、この場合は」
「そうなのか」
「すぐにわかる」
 彼は言った。

[9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ