第四話 誘惑と驚愕 その二
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工も大体同じプロセスを通せば完遂できる。あとは、分かりますね?ミセス・シュヴルーズ」
ざわめきが一瞬にして引き、再び静寂が訪れる。
誰も、反論する者などいない。当然だ。今語られたことは、全て事実であるからだ。
だが、シュヴルーズはその話を聞き終え、反論した。
「な、なるほど、確かに……で、ですが!土系統の魔法の魔法があれば、もっと効率的かつ、正確に事が行えます。であれば、土系統の魔法は必要不可欠なはずです」
若干うろたえてはいたものの、良い返しだ、とアーチャーは感心したが、その返しは予想の範疇だった。
「ええ、その通り」
「な、なら―――」
「何か勘違いをされているようですが、私は別に土系統の魔法がいらない、などと言った覚えはありませんよ?ミセス・シュヴルーズ」
思わず閉口するミセスシュヴルーズ。
「私が言いたいのは、土系統の魔法は、別に魔法の中心ではない、ということです。勿論、これは全ての系統に当てはまること」
一拍おき、
「別に一系統なくても、多少不便なこと以外は問題はなく、魔法そのものの存在には綻びは生じない。だが、あれば便利。効率がいい。互いの欠点を補いあうこともできる……つまり、四系統は全て、同価値である、ということです」
ミセス・シュヴルーズは驚愕していた。
魔法の使えない平民に、まさか魔の道を諭されるなど。
ただ、言い分に間違いはなく、反論の余地はなかった。ミセス・シュバルーズの授業は続いたが、終始何かを考え込むかのような素振りを見せ、お世辞にも良い授業ではなかった。
しかし、それを咎められる者などどこにもいなかった。何故ならば、皆が皆、アーチャーの発言に対し、考え込んでいたからだった。
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