旅立ち。決意。そして、召喚。
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ルイズは心中で祈りを捧げながら、杖を頭上高くに振りかざす。
「宇宙のどこかにいる、私の僕よ!」
?と、その場に集められたルイズを除く全員の生徒が、怪訝に首を傾げた。
「神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!!我が導きに、答えなさい!!」
そう締めくくると、頭上に掲げた杖で小さく円を描き、そのまま振り下ろした。
そして――――
チュドーーーンッ!!
いつものごとく、爆発した。
被害を被った生徒たちは、
「やっぱこうなったか!」
「ルイズはどこまでいってもゼロのルイズってことだ!」
ふざけんなーと、口汚く罵る生徒たち。
そしてその爆発によって吹き上げられた土煙の中、金色髪を立てロールにした女生徒、モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。
モンモランシーを、天然パーマのこれまた金髪の少年、ギーシュ・ド・グラモン。ギーシュが、やけに芝居がかった所作で、呼びかける。
「大丈夫かい、モンモランシー?って、どうしたんだい?」
そんな煙幕の中、呆然と正面を眺めるモンモランシーに、ギーシュは心配と同時に疑問を覚え、尋ねた。
すると、モンモランシーは何も言わず、黙って前方、爆発したその原因となった場所を指さした。
「うん?」
するとそこには、
「に、人間?」
赤い外套を羽織り、浅黒い肌に、白い髪の、男が倒れていた。
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