VS永遠亭その1。 〜突入〜
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は咲夜にあまり心配をかけないように、軽いノリで答えるようにつとめた。
「まぁ、その3人はすぐ予想がつくな。で、ぜろ? いけばいいんだろ?」
「そういうことだ。慧音も待たせてる。相当ご立腹だったから、あと2分で玄関に行かないと、殺されるぞ」
「あー、慧音に殺されるのは勘弁願いたいわね。面倒だけど、行きましょうか」
「だな」
「……」
霊夢の一声で、全員玄関へと向かった。そのなかで、咲夜だけは釈然としないといいたそうな顔をしていたが。
暗基立ち退いた部屋から玄関までは、さほど離れていなかったため、2分で玄関に行くことができた。
「遅かったなお前たち」
きっちり5分後に玄関についたとき、すでに慧音と妹紅が待っていた。慧音はまさに限界寸前で下手にいじろうものならブチ切れるんじゃないかと暗基が不安になるほどだった。
「悪かった。準備に少し時間がかかっちまってな」
「そうか。まあいいだろう。時間自体は守っているしな。多くを責める必要はないな。さぁ、行こうか」
出来る限り刺激しないように返事をして、暗基たちは永遠亭へと出発した。
人里からそう遠くないところに、迷いの竹林はあった。竹林に入る前に、妹紅が少し前に出てきて話し始めた。
「よーし、ここからは私の出番だな。他の連中は一度でも永遠亭に行ったことがあるだろうから問題はないだろうが、零は初めてだから注意な。竹林の中はさっき歩いた場所のはずなのに全然地形が違うってことはもちろん、進んでるはずなのに元の場所に戻っちまってたってことはざらにある。だから、私や慧音みたいに頻繁に竹林に来ている者にしっかりついていかないと、ここでそのまま遭難して死んじまうってこともある。絶対に私や慧音から離れるなよ。いいな?」
「わかった。絶対離れないよ」
「よし、それじゃ中に入るぞ」
妹紅を先頭に、一行は竹林の中へと進入する。すると、入り終わったと同時に入り口がわからなくなってしまった。
「うわ、入り口が!?」
暗基は驚きで声をあげたが、
「だから言ったろ? 地形が変わったのさ。 だから初めて来るやつは迷って最悪ここで死ぬんだよ」
「こりゃあ気を付けなきゃな……」
妹紅は振り向きもせず暗基に言った。改めて気を付けなければいけないと誓った暗基は、竹林の景色を楽しむことなく、淡々と妹紅の後を付いていった。
まっすぐに歩いたり、Uターンしたのかと思えば急にさっき進んでいた道を進むなど、不思議な歩き方を続けると、目の前に屋敷が見えてきた。
「さぁ、ここが永遠亭だ」
妹紅が嫌そうに言った。それと同時に慧音が、
「さて、早速乗り込むか」
と言いなが
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