暁 〜小説投稿サイト〜
東方大冒録
VS永遠亭その1。 〜突入〜
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
おい、零」

慧音が怒りをあらわにしたものすごく低い声で暗基に話しかける。怒りを感じていたのは暗基も同感だったため、なんとなく慧音の言いたいことが分かった。

「……、霊夢たちを叩き起こして来ればいいんだな?」
「話が早くて助かる。私は妹紅を起こしてくる。5分後に玄関だ」
「りょーかいだ」

お互いにうなずき合うと、慧音は自分の寝ていた部屋へ妹紅を起こしに行き、暗基は霊夢たちを叩き起こしてくるために自分の部屋に向かった。


























暗基は部屋のふすまを勢いよく開けて、大声で叩き起こそうとした。

「おいお前ら! 起きろ!!」

それに対して霊夢、魔理沙、咲夜の三人は、

「くぅ……」
「んー……」
「……」

少しうめき声をあげるだけで起きる気配は全くなかった。

「まじか……。でも変に叩き起こそうとしたら霊夢に殺されるなぁ。かといって5分後までに玄関に行けないと慧音に何されるかわからねぇし、どうすっかなぁ……」

暗基は少し考え込んでみる。すると、運良く10秒後にどうすればいいか思いついた。

「そうだ、これならいけるか!」

暗基は大きく息を吸い込み、そして大声であるセリフを叫んだ。

「お嬢様が金とキノコを持ってきたぞ!!」

ありとあらゆる二次創作で使われそうなネタ「お嬢様(レミリア)が金とキノコを持ってきたぞ」。あまりにもありふれてはいたが、緊急を要することだったので、これを使わざるを得なかった。だがその効果はてきめんで、

「お嬢様!!!?」
「お金!!!?」
「キノコ!!? どこだ!!!?」

驚くべきことに「ぞ」を言い切るか言い切らないかのところで3人同時に目を覚ました。あまりにきれいに起きたので、

「なん……、だと……!!?」

暗基も驚きを隠せなかったが、驚く暇もなく3人が、耳に聞こえたものを探そうと意識が完全覚醒した様子だったため、暗基は大急ぎで全員の意識を暗基に集中させるために声をかけた。

「おいお前ら、行くぞ!」
「い、行くってどこにだよ?」

魔理沙に聞かれるが、詳しく説明するのは面倒だったため、

「永遠亭に殴り込みだ!」
「は!?」
「えっ!?」

結論だけを伝えた。霊夢、魔理沙は当然ながらいきなりのことのため驚き、咲夜に至っては、

「どうして!? あなただってまだ目覚めたばかりだし、ましてや傷だって……!!」

暗基を心配するあまり、声を絞り出すように、なんとか言葉をつなぐ。

「傷については何とかした。殴り込みに行く理由は、先に殴り込みに行ったアホが3人いるみたいでな。そいつらをぶん殴りに行くんだ」

暗基
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ