VS永遠亭その1。 〜突入〜
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「ん……、あさのおつうじいででで!!!?」
暗基が目を覚ました。起き上がろうとしたが、とたんに激痛に襲われ、起き上がることができなかった。
「あー、そうだ。妹紅のマガイモノに滅多打ちにされたんだった……。すっかり忘れてたよ」
軽く死にかけたことを平然と忘れてしまっているのはどうかとは思うだろうが、気にするのは負けである。暗基は軽く目を動かしてあたりを確認すると、見覚えのある畳やふすまを見かけたので、ここが命蓮寺であることを理解することができた。そして、確認するときにとても暗かったのと、霊夢、魔理沙、咲夜の3人が部屋の中ですでに布団を敷いて寝ていたので、今の時刻が夜であることも分かった。
「何とか助けてもらえたのか、よかった……。さて、この傷をどうにかしないと……、ファンネル!」
今の暗基は冗談ではなく包帯ぐるぐる巻き状態で、身体を動かすことができなかったため、ファンネルを呼び出した。
「まず、この部屋の大きさの分だけでいい。結界を張ってくれ」
するとファンネルは、部屋の大きさ分の結界を張った。そして暗基は、部屋の隅のほうにもらったカバンを見つけた。
「ファンネル、雑用みたいで申し訳ない。あのカバンの中から、スペルカードを取って、おれの右手に持たせてくれ。右手ならかろうじてスペルカードを指で挟めそうだ」
そしてファンネルは、いつもの拘束用レーザーで器用にカバンを開け、その中から何も書かれていないスペルカードを1枚取り出して、暗基の右手に持たせた。
「ありがとなファンネル。そんじゃ、「霊治『ソウル・ヒール』」!!」
暗基は明らかに治療をするためのスペルを唱えた。すると、暗基の周りに身長と同じくらいの直径の魔法陣が現れ、柔らかな光が暗基を包み込んでいく。そして、
「いっ!? いでででででででで!!!!!?」
暗基の身体から若干ビキビキと音が聞こえながらも、
「いてて……、おっ、おおっ!? 治った!! 動かしても痛くない!!」
治療はうまくいったようだった。暗基は体に巻かれていた包帯をほどく。そして立ち上がり軽く飛び跳ねてみて、身体に響く痛みはどこにもなかった。
「よし、治った! 他のやつらに顔を出して、驚かせてやろうかな!」
いいながら暗基はふすまを開けて、廊下の向かい側にあった部屋のふすまを開けた。すると、
「あっ」
「おっ」
「噂をすれば」
「だね」
「おぉ、小傘とぬえと水蜜と一輪か」
ふすまを開けたすぐ前に、小傘、ぬえ、村沙、一輪の4人が、晩酌をしていた。
「お前ら晩酌なんかして、大丈夫なのか? 聖なんかにばれたりしないのか?」
「その辺は大丈夫さ。聖からはちゃんと許可はもらってるからね。度を過ぎないようにっていう絶対条件はあるけ
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