023話
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ウィング!!」
ウィングを発動したジーク、その翼で強風を巻き起こし一瞬で炎を飲み込み鎮火させる。それでも炎の勢いを一時的に食い止めているだけに過ぎない、自分の力の不甲斐無さを嘆くがその前にとある家に突撃した。
「ジーくん!?」
「ドロシーあれ!!」
ジークが飛び込んだ家の二階からは逃げ遅れた子供が二人おり炎によって逃げ場を失っていた、だがそこへウィングを使い空を疾走するジークが到着する。
「無事か!?俺につかまれ!!」
「ジーくん急いでまた火が!!」
「確り掴まれ!」
二人の子供を抱え翼を羽ばたかせて家から離れると再び業火に包まれる、本当にタッチの差だった。地面へと降ろすと子供はドロシーに泣きつく。
「チェスの仕業か………目的は解るか」
「恐らく、西の塔と東の塔、そして北の塔。そこには特殊能力を持ったARMの保管庫があるの、それが狙いの筈」
「なんて欲に忠実な奴らじゃ!ギンタ、ジーク、これ以上チェスの蛮行を許しては置けんぞ!」
「勿論だミスター」
「ああ!ドロシー!」
子供たちが落ち着いた所でドロシーも立ち上がりアンダータを発動した。ドロシーは東、ギンタは西、そしてジークは北へと転送される。
「………北か」
目を開けると後ろには巨大な塔、ARMの保管庫がある北の塔が鎮座している。此処ですべき事は敵軍、チェスの駒を迎撃する事。バルムンクを握り締め視界の奥から向かってくるチェスを迎え撃つ。
「おいみろよぉジークがいるぜぇ?」
「ああ、ラプンツェルをぶったおした野郎か」
「なら此処で倒して名を上げろぉおおお!!!」
50名以上のチェスの駒の先兵、全員がルーククラスの敵。今まで戦ってきたナイトやビショップよりは弱いが数で強さを埋めてくる。厄介な敵たちだが戦わないという選択種など存在しない。
「我はジーク、ジークフリード!竜殺しの騎士なり!!行くぞォ!!」
迫り来る敵をバルムンクで切り裂き、叩き切り、両断していく。
「ひ、怯むなぁ!奴とて人間!限界は来る!数で持ちこたえろォ!」
「デミ・サーヴァントを、なめるなぁあああああ!!!!」
怒りを露にしながら剣を握り締めるジークは鎧を、盾を粉砕しながら敵を討ち取っていく。拳は兜ごと相手の頭蓋骨を粉砕し、脚は盾を割りながら命を折り、剣は全てを切り裂き死へと誘う。彼にあるのは愛しい人の国を壊そうとする者達へとの怒り、彼に慈悲など掛ける必要性など無い。
「天を治める魔の邪悪なる竜は失墜し、世界は今、洛陽に至る―――打ち落とす!!
―――幻想大剣・ 天魔失墜!!!!!!」
宝具の発動、一瞬の内に放たれた最強の一撃は数十人のチェスの者達を飲み込み無へと還した。だがそれでも増援が止まら
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