Fate/stay night
1119話
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れば早く決めて頂戴」
凛のこの言葉って、自分はもう抱かれたからってのもあるんだろうな。
そんな凛の視線を向けられ、美綴は数秒だけ考え……やがて顔が赤いままではあったが、勢いよく頷く。
「分かった。遠坂にここまでさせておいて、どうこうしようとは思わない。それに、あたしを助ける為なんだろう? ならこの身体……アークに任せる!」
先程までは迷っていたとは思えない程の即断即決。
この辺、漢らしい女って言われている理由なんだろう。
本人が知ってるかどうかは分からないけど。
とにかく、覚悟を決めた美綴は早速とばかりに着ている制服を脱ごうして……チラリ、とバスタオルを身体に巻き付けている凛の方へと視線を向ける。
「遠坂、その……出来れば身体を洗いたいんだけど」
「却下よ。ベッドから下りたら死ぬって言ったでしょ」
「いや、けどさぁ。初体験なんだから、せめてもう少しこう……」
……まぁ、凛は俺に抱かれる前にしっかりと身体を洗ってたけどな。
その辺に関しては、2人の友情の為に言わない方がいいんだろう。
「うー……」
唸りながらも、美綴は着ている服を脱いでいく。
1枚、また1枚と。
照れている仕草が、余計に男の劣情をそそるんだが……本人は気が付いてないんだろうな。
それでも、せめてもの救いは部屋が暗くて光源は窓から入って来ている月明かりだけって事か。
最後の1枚、とばかりに下着を脱いだ美綴は、両手で胸と股間を隠す。
「その、ね。遠坂。アークとの初体験なんだし、せめて人に見られながらってのは遠慮したいんだけど」
「それも却下よ。大体、私がいなければ綾子もアークエネミーも、どうやってパスを繋げるのよ。アークエネミー、出来る?」
確認するように尋ねてくる凛の言葉に、首を横に振る。
記憶が戻れば魔術を使えたのかもしれないが、残念ながら今は魔術の知識が全くない。
つまり、現状で美綴が生き残る為にはどうしてもここで凛に俺と美綴の間にパスを繋いで貰う必要がある訳だ。
「うー……そのパスを繋げるっていうのは、私と遠坂の間でってのは無理なのか?」
「そうね。私の魔力が綾子の体内に入ったんなら話は別だけど、残念ながら魔力はアークエネミーのでしょ? ならどうしても綾子とアークエネミーの間にパスを作る必要があるの。……いい加減に覚悟を決めなさい。大体、初めて男に抱かれるのを人に見られながらって言うけど、綾子は私がアークエネミーに抱かれているのをすぐ近くで見てたんでしょ? おあいこよおあいこ」
いや、うん。慣れた感じで言ってるところを悪いけど、俺の目で見る限りだと凛の頬も美綴に負けないくらい真っ赤に染まっているぞ。
「……分かった、分かったわよ! じゃあ、好きなだけそこで
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