暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
Fate/stay night
1119話
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、厳しく引き締まる。

「それで……私はどうなるんだ?」
「取りあえず今はこのベッドの上にいる限りは大丈夫よ。ただ、このベッドの周囲に配置した宝石の効果が切れれば、今その身体の中にある魔力を押さえる事も出来なくなって……下手をすれば狂う可能性が高いわ」
「なっ!?」

 驚愕の声を上げる美綴。
 それはそうだろう。このままではいずれ狂うと言われたのだから。
 だが、凛はそんな美綴を安心させるように微笑む。

「安心して、それを防ぐ手立てはあるんだから。何の為に私がわざわざ綾子の横でアークエネミーとあんな真似をしたと思ってるのよ」

 意識するとやはり恥ずかしいのだろう。再び薄らと頬を赤く染める凛と、それに釣られてこちらも赤くなる美綴。

「その、なんだ。あの行為が何か関係があるのか?」
「当然でしょ。じゃないと、幾ら何でも私の初めてをこう簡単にあげたりなんかしないわよ」
「……それは、その、何て言ったらいいのか……」

 口籠もる美綴。
 それはそうだろう。自分の友人……親友が、自分の為に女にとっては大事な初めてを捧げたと言われたのだから。
 だが、凛は色々と含むような笑みを浮かべて口を開く。

「別にそんなに気にする事はないわよ。綾子だってアークエネミーに処女を捧げる事になるんだから」
「……え?」

 何を言われたのか、理解出来ない。
 そんな風に一瞬キョトンとし、次の瞬間には凛の言葉の意味を理解したのだろう。みるみる顔が真っ赤に染まっていく。

「なっ、なななななな! いきなり何を言ってるんだ遠坂! 何だってあたしが殆ど身も知らぬ男にその、そんな真似をされなきゃ……」

 普段の美綴とは思えないような慌てようは、色々な意味で興味深い。

「気持ちは分かるけど、落ち着きなさい。そもそも、さっきも言ったけど綾子はアークエネミーの魔力が濃縮されている血を飲んでいるの。それをどうにかする為には、どうしても綾子がアークエネミーに抱かれる必要があるのよ。……大体、それを言うなら私はどうなるの? 綾子の為に率先してアークエネミーに抱かれたんだけど」
「……最後には思い切り悦んでたけどな」
「うっさい!」

 そんな叫びと共に、枕が投げつけられる。
 いや、うん。バスタオルを巻いていても、色々と見えちゃいけないところが見えるんだが。

「そ、それは……けど……」
「そうね、こう言ったらいいのかしら。綾子の選べる道は2つしかないわ。1つはこのままアークエネミーに抱かれて生き残る道。もう1つは、アークエネミーに抱かれるのを拒否してそのまま死ぬ、あるいはそれ以上に酷い目に遭う。……言っておくけど、時間はあまりないわよ? 今は私の魔術でどうにかしてるけど、そんなに長時間は保たないもの。だから、出来
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