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怯え
4部分:第四章
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てはである。誰もが異様に思うのもだ。当然のことだった。
 それを話してだ。彼女達はさらに言うのだった。
「けれどまあ。これで治療されるんならね」
「それでいいわよね」
「とにかく。今よりもましになって欲しいわね」
「あんなのだと本当にどうなるかわからないから」
 かえってその治療をされることが喜ばれるのだった。何はともあれだ。目^ジャーのその吸血鬼への極端な恐怖心は治療されることになりかなりましにはなった。しかし彼のその脅迫観念のことはだ。銀行の誰もが忘れられなかった。人は誰でもそこまでの恐怖を抱くこともあるということを。


怯え   完


                 2011・5・25

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