暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第488話】
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、キュッと瞼を閉じる未来――だが、襲撃者の刃が未来の身体を貫く事は無く、金属音が激しくぶつかる音だけが鳴り響いた。


「未来、無事か?」

「ヒル、ト……」


 間一髪の所をヒルトに救われた未来、安心すると共に瞳から一筋の涙が伝う。


「……大丈夫だ未来、俺が居る限り――俺が守るさ! ……頼りない幼なじみかもしれないがな、これが」


 振り向き、未来を見つめるヒルトの顔が未来には眩しく映った。


「……うん。 ――でも、ヒルトに守られてるだけじゃ嫌だから。 ――大好きなヒルトの力になりたいから、私もヒルト――貴方の背中を、守りたいから」


 言葉を発する未来に呼応するように天照が光輝く。


「頼りない幼なじみ何かじゃない。 ――私にとっては、ヒルトはずっと頼りになる大事な人だから――だから!」


 天照を包む光が、周囲に強烈な閃光としてアリーナ中心を包む。

 楯無の面倒を見ていた簪も、紅い機体と戦っていた一夏や箒迄もその閃光に目を奪われていた。

 閃光が収束し、その中心から現れたのは第二形態移行した【天照・神】を纏った未来の姿だった。


「だから私も戦う! 私も……学園を守るために、ヒルトを守りたいからッ!」


 ヒルトの横から抜け出た未来は、強烈なハイキックを襲撃者の頭部に叩き込む、体勢を崩した襲撃者にすかさず連撃を入れたのはヒルトだった。

 北落師門・真打ちによる袈裟斬りからの逆袈裟斬り、その一連の動作の隙を補うように未来は右腕の【クサナギブレード】による胴抜き一閃、息のあった連続攻撃に襲撃者のシールド・ビットによる防御すら許さない怒濤の攻撃に、堪らず後退をする襲撃者――だが。


『マスター! 動きを止めるですよぉ!( `皿´)ノシ』


 イザナギのコアが露出、先程同様に襲撃者に対して粒子力場を形成するウェーブを放出、動きを固定した。


「未来!!」

「任せてッ!! ――ハァァアアアアアッ!!」


 周囲に展開していた【九式・禍乃白矛・神式】――第二形態移行に伴い、より洗練され鋭く、まるで天を貫く西洋の槍に変貌していた第三世代兵装が粒子の刃を纏い、全てが襲撃者の機体を貫いた。

 そして、構えたクサナギブレードによる一刀両断――その一撃に機体は縦に裂け、第三世代兵装と共に離脱するや、襲撃者の機体は爆発四散した――貴重なISコアと共に。


『マスターマスター! 動きを止めた僕を誉めて誉めて!( ̄^ ̄)』

『はいはい、良くできました良くできましたっと』

『むぅ(`ヘ´) 心がこもってないのですよぉ!(`o´) おこですよぉ!(`o´)』


 そんなイザナギの声はヒルトには届いていなかった、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ