精神の奥底
50 Dark Side Of The City 〜前編〜
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の改造を無理やりスーツに施したのだ。
ドッキングさせたパーツの塊は一瞬で元のパーツの大きさを忘れるくらいに巨大な形へと変形した。
色はグレーでスナイパーライフルとブラスターの特徴を合わせたような形状でスコープとエネルギーのインジケーターがアクアグリーンに輝いている。
これはスター・イリュージョンに搭載されているEMPキャノンよりは威力は落ちるものの、射程がかなり広く、より遠くの相手を狙い撃つことができる銃で彩斗の持つトール・ショットの高性能版とも言える。
EMPで電子機器や記録媒体を一瞬で破壊するだけでなく、同時にEMPを生成する際に使用した余剰エネルギーによる電撃の光弾を放ち、その場にいる者にもダメージを与える。
一撃で電波変換することもできるValkyrieの売人と、それを買おうとするならず者を同時に倒さねばならないのだ。
精密さより、広範囲で攻撃できることが重視される。
そして仮に電波変換で逃げられてもEMPならば強力な電磁パルスである以上、大ダメージを与えることができる。
「…視界は良好」
本来、精密さに欠けるという理由で売れなかったというのに、それがこの場では最も条件にあっている。
それを屋根の上に置くと、今度は50センチくらいと少し大きめのパラボラアンテナのようなものをその隣に置き、スイッチを入れた。
「…さぁ、何処にいる?」
次の瞬間、スターダストの耳に大量の音が飛び込んできた。
ねぇ、明日も学校休校だし、サイコーだな!
残業辛いわぁ…
よっし今日は朝まで飲むぞ!
始発まであと1時間もあんのかよ…
こちらがご希望のダークチップ4ダース、13万ゼニー分になります
カラオケとスポッティーどっち行く?
あのオジサン、マジキモかったぁ〜変なプレイばっかっでさぁ
もうちょっとさ、割のいいバイトじゃないと今月きついな…
「…1人、2人、8人…15人」
そのアンテナ上のアイテムは高性能の集音機だ。
戦場において相手方の情報を得るために使われることが期待されたが、使用する電力が膨大なために試作段階で打ち切りになったといこれまた問題ありの品だが、この場ではタワーに使われる電力をバイパスすることで解決した。
そして集めた音の中から重要な情報を抽出する機器の開発するはずだった企業が倒産したという問題点もあった。
しかし彩斗の持ち前のシンクロ、そしてスターダストシステム自体の演算能力を使えば、その声の一字一句を分析して、街中の大量の人々の声の中からValkyrieの人間を見つけ出し、声の発信元を割り出すことが可能だった。
「合計42人、まずは1人目、距離2000」
スターダストはスコープで声の発信元をロックオンする。
幸い近くに民間人はおらず、巻き込む可能性はない。
それを確
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