第1章:平穏にさよなら
第10話「学校にて」
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バレバレだろ。...というか、僕をダシに使うな。
「そんな事をするとさすがの司さんも嫌うぞ?」
「「「「「ごめんなさいやりません!」」」」」
変わり身早いな。ってか、お前ら全員同じこと考えてたのかよ。
「はぁ....。とりあえず、もうすぐホームルームだから座れよ。」
「くそ、これが強者の余裕か...。」
「妹さんだけでなく、聖奈さんまで....!」
ブツブツ言いながらも全員自分の席に戻る。ちょうどそこでチャイムも鳴った。
「(...なんか、平穏から遠ざかる予感が...。)」
これからは男子達に絡まれ続けるんだろうなぁ...。
「やっと昼か...。」
昼休みなう。ちなみに休み時間で度々男子達に絡まれたけどテキトーにあしらっておいた。
「...なんでこんなに疲れてるんだろうか。」
いつもはここまで疲れないはずなのに...。...男子共か。そうですか。
「あ、優輝君、これから屋上に行くの?」
「司さん。...まぁ、緋雪と一緒にね。」
「ふーん...。あ、私も同行していい?」
屋上に行く階段で緋雪を待っていると、司さんが同行を求めてきた。
...ここで許可するとまた男子達がうるさくなるけど...。
「(そんな理由で断ったらひどいし、別にいっか。)いいよ。」
「いいの?ありがとう。」
僕だって、司さんと一緒なのは嬉しいしね。
「お兄ちゃん、おまたせー!」
緋雪が下の階から上ってきた。...って、あれ?
「あれ?司さん?」
「バニングスさんと月村さん?」
お互いに普段はいない人物の名前を呼ぶ。
「こんにちは緋雪ちゃん。今日は私も一緒に昼食を取るんだけど、いい?」
「すいません、お兄さん。」
「今日はあたし達も一緒に昼食を取っていいですか?」
司さんは緋雪に、バニングスさんと月村さんは僕にそれぞれ一緒に昼食を食べていいか聞く。
「もちろん、いいよ。」
「私もいいですよ。」
当然、断る理由もないので僕も緋雪も許可する。
「それじゃあ、行こうか。」
僕が先導して屋上へと向かう。
屋上へと着くと、幸い人が少なめだったので、5人分の場所を簡単に取る事ができた。
「わ...優輝君も緋雪ちゃんも、綺麗なお弁当だね。」
「えへへ。お兄ちゃんが作ってくれたんです。」
僕と緋雪の弁当を見て、司さんがそんな感想を言う。緋雪も綺麗だと言われて嬉しそうだ。...作ったのは僕だけどね。
「むぅ...年上とは言え、負けた...。」
「最近の男の人って、料理もできるん
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