暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十八話 ー想うは貴方一人、ですよ。ー
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の念を送るデスガイド。なんとなく、リリスがやつれているように見えてくる。

「そして、『DD』モンスターが召喚された事により疾風王アレクサンダーの効果を発動!墓地から『DD バフォメット』を特殊召喚!」
「わぉ、墓地送りからの連続蘇生とかやる事がエゲツない……」

 流石ブラック企業(DDD)とは絶対に口にできないな、と内心で考えているとこちらを睨む眼光が鋭さを増した気がしたデスガイド。
 そんなこんなで零児のフィールドにはレベル4のモンスター二体が並ぶ。

「私はレベル4の『DD リリス』と『DD バフォメット』でオーバーレイ・ネットワークを構築!この世の全てを統べるため、今 世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!『DDD怒濤王シーザー』!」

 デスガイドはワンターンスリィエクストラを決めた零児を見て、思わず頬をひくつかせる。全滅させたと思ったら、ここまで展開されれば流石のデスガイドでも引く。

「バトルだ!疾風王アレクサンダーで『彼岸の悪鬼 ラビキャント』を攻撃する!」
「っ!」

 アレクサンダーの一撃により、ラビキャントは両断され破壊される。そして、デスガイドのフィールドには伏せカード一枚を除きガラ空きとなる。

「烈火王テムジンと怒涛王シーザーでダイレクトアタック!」

 二体の総攻撃力は4400。攻撃が通れば、零児の勝ちが決まる。

 テムジンとシーザーの攻撃が地面へと叩きつけられ、砂ほこりが舞う。デスガイドの姿こそ見えなくなるが、誰もが決まったと確信した。だがしかしーー

「クククッ……」

 砂煙の奥から微かに笑いを堪えるような声が漏れる。そして、次第にそれは音量を増していきーー

「クククッ、アッーハッハッハッ!」
「……っ!?」
「「なっ!?」

 明らかなる笑い声に一同が驚愕する。そして、煙が晴れたその場所にはお腹を押さえ、周りなどお構いなしに笑い声を上げるデスガイドの姿と、テムジンとシーザー、二体の攻撃を受け止めているダンテの姿があった。

「ふふっ……、なんで?どうして?顔してますね〜」

 困惑しているLDSを見て、また笑い始めるデスガイド。笑い過ぎて涙目になるほど笑い気がすんだのか、目尻に溜まった水分を払うと笑いをかみ殺しながら口を開く。

「ふ、ふふ……私は『旅人の到彼岸』を発動したんですよ。くふっ、このカードはこのターンに墓地に送られた『彼岸』モンスターを守備表示で特殊召喚できるんです。その効果により、私は『彼岸の沈溺』のコストとして墓地に送っていた『彼岸の旅人 ダンテ』二体を召喚したんですよ」

 そこまで言い終えると笑いがぶり返したのか、クフフと小さく笑い始めた。

「アハハ、決まったと思いました?ねぇ!けど、ザーンネ
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