ドキドキ・リュウゼツランド 中編
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あるのに、俺はウェンディとここまで接近していたことがない。ウェンディの体温が直で感じられる上にまだ幼いながら女性らしい柔らかさがウェンディにも十分にある。そしておまけに後ろからはシェリアがかなり密着して来ている。前の恋人を抱き締め後ろからは年上の可愛い系の女の子に抱きつかれる。嬉しいと思うよりも先に緊張が先走ってしまう。というかウェンディは俺にこんなに密着されてなんとも思ってないのだろうか?
ウェンディside
うわぁぁぁ/////し・・・シリルがすごく近いよぉ/////
面白そうだからと乗ってみたバナナボートスライダー。つい勢いでシリルの前を希望しちゃったけど後ろから私をシリルが抱き締めてるんだと思うとドキドキが止まらないよぉ/////
スライダーのコーナーで曲がる度にシリルの体が近づくいてるのか、水の勢いで消されそうなはずなのにシリルの吐息を感じる。実は私の腕は時おりソフィアのわずかながらの膨らみに手が届いてたりするんだけどそんなことよりも後ろが気になって仕方ない。
こんなに近いと早くなってる鼓動がシリルに聞かれちゃってそうで恥ずかしいよぉ/////
シリルside
バシャアッ
とてつもなく長く感じたウォータースライダー。しかしやはりこんな至福の時間にも終わりはあるものでたった今俺たちを乗せたボートは到着点であるプールへと入っていった。
「プハァ!!う〜ん・・・楽しかったぁ!!」
「すごかったね!!バナナボートスライダー!!」
ゴールしたため掴んでいた取っ手から手を離し体で大きく伸びをするソフィアと俺に抱きついたままで答えるシェリア。
だが俺とウェンディは何も言えない。あまりにも顔が火照りすぎているのと実はかなりハレンチな行為だったのではないかという思いからなんと感想を言えばいいのかわからない。
「ウェンディたちも楽しかったよね!!」
「う・・・うん!!/////」
「メチャクチャ楽しかったよ!!/////」
シェリアに対して冷静に答えたフリをする俺たち。だがそれを見たソフィアは俺の考えなどお見通しなようで、ボートから降りてプールに入ると俺の隣にやって来て耳元で囁く。
「もしかしてウェンディに抱きついたのとシェリアに抱きつかれたので興奮しちゃった?」コソッ
「!?」
図星を突かれた俺は固まってしまう。それを肯定と捉えたソフィアはニヤッと不敵な笑みを浮かべる。
「ねぇねぇシェリア聞いてよぉ」
「何々?」
「シリルちゃんがね―――」
ソフィアがシェリアに話そうとしたところで俺は口を塞いで言葉を遮る。
「やめなさい!!」
「んん〜!!」
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