ドキドキ・リュウゼツランド 中編
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する気満々だ。さすがに可哀想だから俺は参戦しないでおこう。理由だけ聞ければいいし。
というわけでさっき決めた順番通り先頭にソフィア、その後ろにウェンディと俺、耳まで赤くなっているのを見られたくないからか、シェリアが一番後ろに座っている。
「ウェンディ、一応トロイアして」
「うん!!わかった」
俺はウェンディにくっつく前に万が一のためのトロイアをかけてもらう。まさかスライダーで酔うとは思えないけど、念のためにかけておいて問題はないと思う。
「今何してもらったの?」
「乗り物酔いの魔法だよ」
後ろからヒョイッと顔を出したシェリアにそう答える。シェリアの顔は大分落ち着いたみたいで赤みもかなり抜けてきている。
「よーし!!じゃあ出ぱーつ!!」
ソフィアがそう言うのでウェンディはソフィアに、俺はウェンディに、そしてシェリアが俺へと抱きつく。
俺は後で怒られないようにとウェンディの腰元から腕を通す。胸とかお尻とか触るといくらなんでも怒られちゃうか―――
ムニュッ
「!?」
下心を出さないようにウェンディに抱きつくと、俺の背中に妙に柔らかな感触がぶつかる。
「どうしたの?シリル」
「う・・・ううん、なんでもないよ(汗)」
俺の体がビクッとなったのを感じたウェンディが心配して声をかけてくる。とりあえず平静を装いながら俺は大丈夫と返事する。
だけどいまだに俺の背中にある柔らかい感触。その感触の正体に気づいた俺はチラッと後ろに視線を向ける。
「?どうかしたの?」
「いや・・・別に・・・」
その感触の正体は間違いなくシェリアのある部位である。感触の位置と背中で感じるという点からそれは間違いなくまだ発育途上であるシェリア女性の象徴だとわかってしまう。
失敗した。やっぱりソフィアのセクハラに多少耐えてでも俺が一番前に行くか、もしくは一番後ろでウェンディだけに密着する状態にするべきだった。
今からでも場所を代えてもらおうと考えていると、それよりも早くソフィアが動き出す。
「レッツゴー!!」
先頭にいるソフィアが現在このバナナボートの主導権を握っているようなもの。俺の気持ちなどわかるはずもなくソフィアはバナナボートを傾け流れる水に乗ったボートは一気にスライダーを滑り落ちる。
「「「キャーーーー!!」」」
「わぁーーーーー!!」
さすがはフィオーレ一のサマーレジャースポットの中にあるアトラクション。水の抵抗とボートの進む速度がハンパじゃない!!先頭のソフィアは前についている取っ手をしっかりと握り、ウェンディ、俺、シェリアは前の人にさらにギュッと密着する。
ムギュッ
ムニュッ
密着してから気づいた。いくら小さい時からずっと一緒にいる上に、さらには恋人で
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