ドキドキ・リュウゼツランド 中編
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するのに?」
ソフィアは胸を張り堂々と好きな人の名前を言う。相手はやはりと言うべきか同じギルドのカグラさんらしい。そしてソフィアが所属しているギルド、人魚の踵は女性だけのギルド。つまり、好きな相手は同性なのである。
ただソフィアのいつでもどこでも女の子に抱き付く姿を見せられるとどう考えても女の子が好きなのはわかっていた。だけど絶対“カグラさん一筋”ではないと思う。現に俺やウェンディもソフィアのセクハラにの被害を受けているのだから。
「何言ってるのシリルちゃん!!ソフィアがシェリアとかに抱き付くのは趣味だよ!!しゅ・み!!」
「それってなおさらタチ悪いと思うんですけど・・・」
ソフィアぐらいの年齢は恋多きお年頃っていうのを前に何かの本で見たことがある。本当に好きな人と憧れから来る感情を恋と勘違いしてしまうこと、他にもいくつかの理由があったような気がするけど、とにかく気になってしまう人が多いらしい。
ルーシィさんとかいい例だよね、普段一緒にいるナツさんやグレイさん、それに自分の契約している星霊の1人、ロキさんとかに心が揺れ動いているのがありありと見える。だからソフィアがシェリアやウェンディに飛び付くのも気になっているからと言われればしょうがないと思えるけど、趣味と言われると遊び人みたいに聞こえてしまうからダメなような気がする。
「カグラさんが好きならずっと触らしてもらえばいいのに」
「だってカグラさん人前でお胸触ると怒るんだも〜ん!!」
ウェンディとソフィアがそう言う。言っておくけど人前でセクハラされて怒らない人なんかいないからな?
俺たちがソフィアの好きな人の話で揉めている中、中々口を開けない人がいる。
「シェリアは?」
「え?/////」
その人とはもちろんシェリア。シェリアの顔はリンゴのように真っ赤になっており、頭から湯気が出ているように見える。
「シェリアはリオンさんでしょ?」
「えぇ?普通にレオンとかじゃないの?」
ソフィアと俺がシェリアの好きな人を予想しそう言う。シェリアは両手の人差し指をツンツンと合わせながら恥ずかしそうに答える。
「りょ・・・両方・・・/////」
「「「え?」」」
「だから!!リオンもレオンも気になってるの・・・/////」
シェリアは堂々と恥ずかし気もなくいい放ったソフィアとは対称的に俺たちにギリギリ聞こえるか聞こえないかくらいの声でボソリと呟く。
「両方って・・・え!?」
「シェリアってもしかして・・・」
「面食い?」
俺とウェンディ、そしてソフィアがシェリアに向かってそう言う。するとシェリアはますます顔を赤くする。
「ち・・・違うの!!確かに2人共カッコいいけど・・・」
シェリアは体の前で手
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