第2話 その者、提督にして鉄の貴公子
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は?」
「金剛型高速戦艦一番艦の金剛デース!」
「金剛か。これからよろしく頼む。」
「よろしくデース。それで、リーンホースは提督と同じ World から来たと言うのは本当デスか?」
「ああ。確かにそうだが、それがどうしたんだ?」
「実は、提督について教えて欲しいのデス!」
「提督について?」
金剛の頼みを聞いてリーンホースは首をかしげた。すると、時雨が彼女に説明した。
「提督は自分の過去の事をあまり話してくれないんだ。」
「そう言う事か。だが、私もタチバナ提督についてはあまり詳しくはしらないぞ。」
「そうなんデスか?」
「ああ。私が就役したのは向こうで提督が戦死した後だからな。クルーが彼の話をしていたのを何度か聞いた事があるだけだ。それでも構わないか?」
「OKデース!早速教えて下サーイ!!」
「分かった。何でも、タチバナ司令は昔はパイロットをやっていて、“鉄の貴公子”と呼ばれていたそうだ。」
「鉄の貴公子デスか?カッコいいデース!でも、どうしてそんな nickname がついたんですか?」
「それは私には分からない。ただ、市民を守る事こそが軍人の役目と言うのが持論の高潔な方と言う話だった。」
「まさに私達の知っている提督デース!」
「そうだね。でも、何で提督は過去を話したがらないのかな?」
「さあ、何でだろうな・・・」
首を傾げる時雨にリーンホースはそう言って誤魔化した。彼女はクルーの会話から知っていたのだ。カムナ・タチバナがかつて“あるエリート部隊”に所属していた事を。
「まあ、とにかく噂で聞いた私よりも、いつも合っているお前達の方が司令の人となりには詳しいだろう。今度は私に教えてくれるか?」
「もちろんデース!!」
「僕もいくつか話すよ。」
この後、金剛と時雨の話は約一時間続き、リーンホースは自分の発言に後悔する事になった。
続く
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