Another89 それぞれの帰る場所
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
デジタルワールドから現実世界に帰らなければならないことに表情を暗くする。
ヤマト「なあ、夏休みはまだまだ残っているよな?俺さ、休みが終わるまでこっちの世界に残ろうかと思うんだ」
ヤマトの提案に皆の空気が一気に明るいものへと変わる。
タケル「お兄ちゃんが残るんなら僕も残る!!」
ヒカリ「私も。お兄ちゃん、良いでしょう?」
太一「ああ!!大輔達も…」
大輔「それが駄目なんですよ太一さん」
太一「な、何でだよ?」
まさかの否定の言葉に太一は目を見開く。
賢達を見遣ると賢達も大輔と同じ考えのようだ。
ゲンナイ「それについては儂が説明しよう。実は、アポカリモンの出現でデジモンワールドとお主達のいた世界の時間の流れが同じになったのじゃ」
ヤマト「そんな…それでも残ると言ったら俺達はどうなるんだ?」
一輝「デジタルワールドが俺達のデータを異物として消去しちまうかもな」
ヤマト「………」
ギンガ「本当に自分勝手だよねデジタルワールド。用が済んだらはい、さようならだから」
ティアナ「でもそんなデジタルワールドが好きなんですよね…」
寂しげに笑いながら言うギンガに、ティアナも寂しげに笑いながら言う。
丈「じゃあ、ゴマモン達とはここでお別れなのか…」
タケル「そんな…」
大輔「いや、ならブイモン達も現実世界で暮らせばいいじゃないか」
全員【は?】
ブイモン[実は俺はずっと今まで現実世界で暮らしていたのだ。]
ロップモン[私も現実世界での暮らしが長いよ〜。私達の世界にアインス達がいられないなら私達がアインス達の世界で暮らせばいいんだよ]
全員【…それナイスアイディア!!】
ゲンナイ「え?ちょ、お前達…」
光子郎「基本的にD-コネクションの中に入れていれば安全ですし、運動不足にならないように工夫を考えなければなりませんね」
ゲンナイ「あの、だから…」
ヒカリ「お母さん達にテイルモンを紹介しなきゃ!!」
太一「だな、一緒に暮らすことになったら父さん達驚くぞお!!」
タケル「ママ、びっくりするかなあ?」
ヤマト「きっとするさ」
空「お母さんにピヨモンをちゃんと紹介しないとね」
ピヨモン[うん!!私、空のお母さんと色々…]
ゲンナイ「いかーん!!」
全員【ん?】
せっかくの名案に駄目だしするゲンナイに全員が凄まじく冷たい目を向けた。
ゲンナイ「今の現実世界がデジモンを受け入れられるわけがない…せめて少しくらい」
太一「何で大輔達は良くて俺達は駄目なんだよ」
ヤマト「差別だ!!この陰険役立たず爺」
ミミ「そうよそうよ!!」
ゲンナイ「じゃ、じゃがなあ…」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ