暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
フラダリカフェ
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のポケモンじゃないのは驚きだがゲンガーなら十分だろう。
「おしっ、じゃあいこうか」
今日の予定なんてもういい。見ていてこっちの気が滅入るハルカの表情を少しでも和らげることが出来るのならば……服やIDクジセンターやトライアルハウスやたまやややミアレステーションなど……!!
「……行きたいけども!!!!」
言って、俺は必死で気持ちを抑え込みドアを開けた。
***
『……というわけでユウキくんのポケナビに繋がらないから直接この事を伝えて欲しいんだけど』
「エニシダさん……まだ私もユウキに会えてないんですけど」
ハルカは装飾が悉く赤いカフェでポケナビを耳に当て通話をしていた。
ーー元々こんなに面倒くさいことになってるのは貴方のせいなんですけど。
そう思いながら頼んだ紅茶を一口、口に含んだ。
「……わかりました。
《一ヶ月後にある計画を実行に移す。貴君にとっても無関係とは言い難い内容の計画となっている故、至急カロスポケモンリーグ協会へご足労願う》
……ですね、会ったら話しておきますよ」
『すまないねえ。じゃあよろしく』
電話を切ってふうと一息つく。
「伝言……か。ポケモンリーグがユウキになんだろ」
どうせ、厄介ごとだろうな。
「もういい加減ユウキを振り回すのはやめて欲しいんだけどね……」
ポケモンリーグ協会が、ユウキが半年間行方不明になっていた理由に関与しているという情報は掴んでいる。こっちだって無為に半年過ごしてた訳じゃない。
そう思って内心溜息の暴風雨が吹き荒れるが、ハルカはふと……ユウキを捜すついでに頼まれていた《仕事》の最中だということを思いだす。
「いけない、いけない。集中しないと」
仕事の内容は偵察……店員の一挙手一投足見逃てはいけない。
「全く、
ハンサム
(
・・・・
)
さん……自分で来ればいいのに」
自分に仕事を頼んで起きながらついてこない依頼主に悪態をつく。シンオウのなんちゃら団を壊滅させたんだか知らないが……今度はここ、カロス地方のいわゆる《悪の組織》に目をつけたらしい。そう何個も悪の組織があることにも驚きだがーーマグマ団、アクア団然りーーわざわざまだ子供と言って良い年齢の人を巻き込むのはやめて頂きたい。
そういった諸々の事情をハルカはカップの中身と共に飲み干した。
しかし……頼まれたからにはやり遂げよう。
万が一のため腰のモンスターボールを握りながら周囲に視線を這わせ、気分を落ち着ける。
(大丈夫、偵察くらい。カラクリ屋敷のおじちゃんのビックリ仕掛けよりは幾分もマシなはず)
ーーはやく終わらせてユウキを探しに行こう。
そんな事をハルカが思った瞬間だった。
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