022話
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大爺様。ディアナを見つけました」
ディアナ、ラプンツェルから聞き出したクイーンの名。そしてジークのみを欲している人物でもある、がその名を聞いたスノウは身を凍らせた、瞳は限界まで見開き驚愕していた。
「チェスの駒をご存知ですか」
「うむ、6年前に戦火を巻き起こした者達じゃな」
「その中のクイーンです、ディアナは」
「ドロシー、ディアナというのは何者だ。そいつは俺を望んでいる、是非知りたい」
カルデアの長である大爺と会話しているドロシーに割り込むように口を開いた、彼も自分自分のみをそのディアナに狙われている。知る権利は十分にある。重々しい口を、言い辛そうに、ドロシーは口を開いた。
「ディアナはカルデアを捨て、レスターヴァの王妃となりスノウの義母となった女だよ。ジーくん」
「スノウの母ちゃんが、ドロシーの姉ちゃん!?それがクイーン!?」
「な、なんか訳解らなくなってきたっす〜!!!ク、クイーンってチェスの一人っすか!?」
混乱する一同、そしてジャックの言葉にアランが答えた。
「ナイトの上にいる二人の存在の一人だ、前回のウォーゲームでは見つからず決着がつかなかった。見付かる訳がねぇ、味方と思っていた中にいやがったんだからな!」
「ディアナはね、昔から何でも欲しがってた。食べ物でもおもちゃでも、そしてその欲望は爆発して大事件を起こした。カルデアにある特殊能力を持った798のARMを盗んで逃げた」
「うむ、8年前の事じゃったな。ディアナはカルデアを裏切った反逆者じゃ、禁忌を犯したものは身内が何とかせねばならぬ」
それを聞いたジークは理解した、ドロシーはディアナという名を聞いたとき顔色を変えたのか。そして何故彼女を追っているのかを。
「つまりだ大爺よ、身内である妹のドロシーがそのディアナを始末しなきゃならないって事か」
「「「「「「ッ!」」」」」」
「……うむ、正にその通りじゃ。察しがいいの、竜の血を浴びし騎士よ」
それを聞いた一同は驚愕した、ドロシーはディアナを殺す為に旅をしていたのだ。そしてギンタは怒った、幾ら掟とはいえ姉妹で殺し合いをさせるなんて酷すぎる。血も涙もないのかと。そんなギンタを制止するようにジークは声を上げた。
「ならだ大爺。俺は将来的にはドロシーと結婚する気だ、俺がディアナを討ちとっても良い訳だな」
「「「「「えええええええええええええええええええ!!!!!!????」」」」」
あっさり口走った言葉、それはその場全員に嘗て無いほどの衝撃と驚きを与えドロシーは顔を真っ赤にしパクパクと口を開閉させていた。
「おお、おおおおおジークお前マジかよ!?えっマジ!?ドロシーと結婚する気なのお前!?」
「本気かジーク!?お、おぬしにはもっと相応しい女子がおるじゃろ!?」
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