022話
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せ!!」
「ただいまジム、門を開けてくれる?」
「はい勿論ですが……その、後ろの方々は?如何にも妖しげな……っ!?」
ドロシーの後ろにいたギンタ達を見て入れて良いものか悩んでいる門兵だがジークを視界に捉えた途端に表情を固くし目を見開かせその場で膝を付いた。まるで国を王を目に前にしたように。
「ど、如何したのジム?いきなり」
「はっ………!?す、すいません、私も良く……その方々がドロシー様のお仲間ですか?」
「ええ、特例として入れて欲しいの」
「はっはい!今開けます!」
カルデアは掟として他国の物を入れてはならない、それをあっさり特例として認められる所を見るとドロシーが如何に高いポジションに着いているのかが良く解る。そして開かれた扉、中へと入っていくとドロシーの周囲に次々と人が集まっていく。
「ドロシー姉さまおかえりなさい!」
「ただいま皆」
「トトやクレイジーキルトは元気かい?」
「ええ勿論!」
笑顔で会話をするドロシーにジークは少し笑う、故郷に戻ってきて早々に歓迎され自分の帰りを待っていた人たちと会話をする。それは心が酷く休まり暖かくなる物だ。
「所で後ろの方々は?」
「ああ、一人を除いて子分って所かな?」
「誰がだ!」
「まあまあアルちゃん落ち着きなはれや」
カルデアの住人たちの目はメルのメンバー達にも向く、それぞれへ興味深そうな視線を向けているが先程の門兵と同じようにジークを目にした瞬間に全員が動きを止めてしまう。そして膝をついてしまった。
「………すまない、良く解らないがそんな膝を付かせるような事をさせてしまってすまない……」
「ってジーくんが悪い訳じゃないよきっと!?皆だって如何したのいきなり膝なんてついて!?」
「あっそ、そうだ!何で膝を……?」
「ってそんな事をしてる場合じゃなかった、大爺様と話があるの」
それを言うと住人たちは表情を固くし見つけたのかと問いを掛けドロシーは首を縦に振った。そしてドロシーはアンダータで空に浮かんでいるカルデア宮殿へと移動した。目の前には巨大な門、それは開かれ奥へと進んでいく。
「ドロシーってこの国でどういう立場なんだ?」
「お姫様みたいな物かな♪」
「姫様ねぇ、スノウとはでっけえ違いだな」
「五月蝿いねぇ、此処から突き落としてやろうか!」
小言を聞きながら暗い廊下を進んでいく一行、廊下の中も魔力に満ちている。魔法の国というのは伊達ではないようだ、此処にいるだけでも魔力の貯蔵量が増えそうな気がしてならない。そんな事を考えていると奥にろうそくの光が見えてきた。そこは大きな広間で、中心部には魔方陣がありそこにはローブを羽織った老人が立っていた。
「……久方じゃのうドロシー、帰ってきたということはつまり」
「はい、
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