022話
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ラスの敵を倒したという事で今夜はご馳走が用意されているらしいから恐らく全員そこにいるだろう。
「いやぁ勝った後の飯は美味いなぁ!」
「いやっは本当っすねぇ!」
「おう来たかジーク!今日の殊勲賞!」
「おおジーク!お前さんの分の飯とってあるで〜!」
皆がそれぞれ食事を楽しんでいる中にジークも入り食事を始める、矢張り偶にはつくりとしてではなく食べる側に集中するのも悪くは無い。そんな中、一人深刻そうな表情をしたドロシーが声を上げた。
「明日、ウォーゲームが休みになるのは知ってるでしょ」
「ああ、ファントムが行きたい場所があるとか言ってたな」
「明日、私と一緒にカルデアに着て欲しいの」
カルデア、メルヘヴンの中でも特異な場所。他の国との国交を一切持たず謎に包まれた魔法の国、そしてドロシーの産まれ故郷でもある場所。魔法使いたちの里といわれれば聞こえはいいが、何故其処に行く必要が出てくるのだろうか。
「皆にも関係する、大事な話があるんだ」
「私たちにも?」
「いいじゃん!魔法の国なんて凄いワクワクする!行こうぜカルデアへ!」
っといった風にキャプテンの一言でカルデア行きは決定した。そんな中ジークは考えていた事があった。
「………」
「如何したのジーくん?」
「………ドロシーの家族の挨拶の為に正装をしていった方がいいか?」
「せいそっ!!!??そ、そう言うの為に行くじゃないから良いよ別に!!?ぜひとも挨拶はして欲しいけどまた今度ねそれは!?」
「そうか」
何処か天然染みたジークであった。
そして翌日、一同は朝早くにカルデアへと出発する事になった。ベルとエドは留守番する事になった、全員の準備が終わったのを確認するとドロシーは指につけたディメンションARMを発動した。
「このメンバーを、カルデアへ!」
魔力の光が満ちて意気一瞬のうちに空間移動が行われた、暫し強い光で目が眩むが次に目を開けた瞬間に広がっていた景色に一同は驚いた。美しい自然なのはわかるがそれ以上に土地自体が強い魔力を放っている、そして空に悠々と浮かんでいる巨大な城。正に魔法の国。
「こ、此処が魔法の国カルデア………」
「ドロシーに生まれ故郷か」
ジークも少々感慨深く周囲を見る、だがこの光景が少し懐かしく思ってしまった。来たことも無いこの場所が、何故懐かしく思えた。何故だろうか
「お〜いジークどうしたんだ〜?置いてくぞ〜!?」
「あ、ああ今行く
先を進むギンタ達を追いかけるように駆けるジークは何時の間にかそんな思考を捨てていた。進んでいく緑の色の巨大なもんが見えてくる、そこには門兵が一人立っておりこちらを見ているがドロシーを見ると顔を明らかに明るくした。
「おおっドロシー様!おかえりなさいま
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