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役割だ。
しかし、そんな事を傭兵に行わせる国なんて初めてだ。
「姫様の面談は不足する部分もありまして、戦闘面や警戒面といった役割は任せる事は出来ない為、重要度が低い三つ目の役割へ回される事になります。 こちらには本国の正規兵も共に担っているからこその配置です」
つまり、自分が行うのは……物資を取り扱う“雑用”係。
本国の兵士さんという“目”もあっての条件付きの採用である事を理解した。
それは当然だろうな、とは思った。
戦闘したり警戒したりするのは、命のやりとりが行われるのだから多少は素性が知れてる者でないと任せる事は難しい。
―――例えば、だ。
傭兵部隊の中に知らない人が混じっていた。
その知らない人は敵兵士さんの一人だった。
当然、色々ひどい目に遭いました。
あるある。 たまにあるある。
「それじゃあ、他の二つは…」
「他の役割に配置される事は無いでしょう。 それはすなわち戦う機会はほとんどなく、傭兵としては活躍の場を制限される事を意味します」
傭兵は敵を倒してなんぼの稼業だ。
敵を倒して、それに応じて目立った分の報酬を貰える。
前線であっても、物資の雑用係になれば前に出て戦闘する事はあまり無いだろう。
「もし、これに不満があるのでしたら、再申請をされて日を改めてから面談する事も…」
「やります! やらせてください!」
自分は即答して自分の意思を伝えた。
ここで再申請? 無理無理、そんな余裕なんて無い。
雇用を見送るを許してもらう余裕があるほど僕のお財布様は懐が広くないのだ。
むしろ怖い思いや痛い思いをしないのであれば、どっちも苦手だからむしろ歓迎します。
「では…そのように手続きしておきます。 姫様の私的な面談ではありますが、逆に言えば姫様の権限を行使するも同然ですから申請の受理は確実でしょう」
「そうですか。 これで僕も晴れて傭兵…っと、臨時兵士でしたよね?」
「呼び方はご自由にどうぞ。 最初の指示などは、後日泊まっている宿に指令が届けられるでしょう」
そう、そこから傭兵としての生活が始まるのだ。
ここしばらくご無沙汰(無職)だったけど、ようやく再開するのだ。
「そして、紙の上での事ですが本日から貴方様はデトワーズ皇国の一兵となるのです」
メイドさんの言
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