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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第36話:趣味を語る仲間が居るのは幸せ
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いてんだから」
「ね、ねぇ……上司って国のお偉いさんよね!?」
女の子の方は俺等の登場に少しビビってるみたい(笑)
「大して偉くないよ……只の国王だから。なんちゃって国王だから」
「こ、こ、こ……」
ニワトリか?
「国王って、一番偉い人じゃないですか!? あ、あの……は、初めまして……わ、私、ピクトル・クンストと申します! えっと……芸術高等学校で絵画の勉強をしてまして……その、えっと……何を言えば良いんでしょうか、私!?」
凄
(
すげ
)
ーテンパってる(笑)
「うん。じゃぁスリーサイズは?」
「は、はい。う、上から85・55・88です!」
言っちゃったよ(笑) テンパりすぎてて聞かれた事に素直に答えちゃった。
「じゃぁ出身は?」
「は、はいぃ。ノーザスレーンです、王妃様!」
ビアンカも面白がって質問した。そして同じ様にテンパりまくった答え方で質問に応じる。
「ノーザスレーンかぁ……良いところだよね。あそこの海鮮料理は美味しかった」
「行った事あるのリュカ? 私はないのに、リュカは一人で行ったの? 妻を除け者にしてリュカだけが海鮮料理を堪能してきたの?」
おや、地雷か? 俺は妻の地雷を踏んだか?
「仕事で行ったんだよぉ……国王として国内の全ての場所に行ける様にしておいた方が好都合だと思って、大分前に魔法の絨毯で国内全ての土地に行ったんだよぉ」
「仕事? 嘘吐け! どうせサボる為にルーラで行ける場所を増やしただけだろ」
「どっちでも良いけど、私を連れて行かなかったのは何故よ?」
妻同伴じゃナンパしづらいからで〜す……なんて言えないよね、流石に。
「本当に海鮮料理を堪能しただけか? 別の喰い者を堪能したんじゃねーのか?」
愚問だろウルフ。
「何だ何だ……哀れなイケメンを苛めて楽しいのか?」
「哀れじゃないイケメンが、自らの失言で哀れになっただけだろ。苛めてもないし、たのしんでもない。これ以上攻められたくなかったら、さっさと帰れ馬鹿」
相変わらず言うねウルフは(笑)
ただ……ウルフ的には不倫してるつもりはなさそうだなぁ。
コイツ最近自分の絵に自信持ててなかったみたいだし、本物の画家(のタマゴだけど)の絵を見て、芸術魂が触発されたのだろう。
最初は『娘二人と婚約関係にあるのに、別の女と関係を持つのか?』て苛めようと思ってここに来たけど、ウルフ的には全然そんな事ないみたいなので、今日は帰ろうと思うよ。
まぁただ……彼女の方はウルフに気がありそうだから、二人の仲がもっと進展したら苛めちゃおう……うん、そうしよう!
「ふ〜んだ、言われなくても帰るよバ〜カ! 憶えてろよ、僕を苛めると後が怖いんだゾ!」
悔し紛れっぽく捨て台詞を吐き、ビアンカの手を取って二人の前から立ち去
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