暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第36話:趣味を語る仲間が居るのは幸せ
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
れが噂として広まってるんだよねぇ。アレは俺がVIPである事を犯人達に知らしめる為に言った事なんだ。そうすれば他の人質を解放しやすくなるでしょ」
「じゃ、じゃぁ……この噂はウソって事ですか?」
「まぁね……実際あの女は俺の事をこれっぽっちも意識してない、男として」
何だ……何か安心したわ。
ウルフさん格好いいし陛下から信用されてるから、てっきり姫様とお付き合いしてるんだと思っちゃったわ。
……でも何かしら、この安心感は?
「大体あの女は変態なんだよ。実父に恋慕してて、その事を隠そうともしない」
もしかして私……ウルフさんに……
いやいや、無理だから! 私とじゃ釣り合わない程ウルフさんは格好いいし、何よりエリート。
「早く男を見つけて落ち着いてほしいよ……」
でもやっぱり格好いいわ。
何かを喋ってるのだけど、その間もスラスラとグランバニア城の絵を仕上げて行く。
なんて上手いんだろう。
そう思い彼と彼の絵に見取れてると、ウルフさんは喋るのを突然止め丘の麓の方に視線を向ける。
私も釣られる様に視線を同じ方に移すと、そこには凄い美形のカップルが手を繋いで歩いてきてた。
こ、ここってデートスポットなの?
ピクトルSIDE END
(グランバニア城より南東の丘)
リュカSIDE
グランバニア城から周囲を見渡してたら、丘の上の一本杉でウルフが絵を描いてるのが見えた。
俺がスタジアムの建設経過を記録させる為に描く様言い付けたのだけど、今日は何時もと様子が違う。
何が違うって……
何か隣に女の子が居る。
しかもスタジアムを描かないで、城を描いてる様子だ。
思わず一緒に景色を楽しんでたビアンカに、ウルフが不倫してると言ったよ(笑)
でもね、距離がありすぎてビアンカには見えなかったみたい。
だから直接ウルフの居る場所に行こうって事になって、城をダッシュで出てきた。
何かビアンカの横顔が可愛くて、彼女の手を握って丘を登る俺。
ある程度丘を登るとウルフ達の姿が見えてくる。
冷やかしに声をかけようと思ったが、ウルフの方が先に気付き俺達に視線を向けてくる。
それに釣られて女性の方もこちらに視線を向けた。
「何の用だよ!? 急用だったら
MH
(
マジックフォン
)
鳴らせよ」
「別にぃ〜……僕達はデートしてるだけだしぃ」
女性は俺達の姿にキョトンとしてたが、ウルフが気さくに話しかけたので、視線で誰だかを尋ねてる。
「あぁアレは俺の上司とその奥方。良いよシカトしてて……絵を描くのに邪魔でしょ」
「え……じょ、上司って?」
「は〜い、上司のリュカで〜す」
「その妻、ビアンカで〜す」
「……おい、気が散るから帰れよ馬鹿! こっちはアンタに言われて休日に絵を描
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ