第六十六話
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匹に与えた。
「それにしても、アオさんって本当に強いですね」
「そりゃね。子供の頃から剣を握っているしね」
それにしてもこの刀、あのドラゴンゾンビの素材で作ったものだが、製作者のスキルが高かったのか、素材がレアだったのか、それともタダの偶然か。
この刀の攻撃力は刀カテゴリの中でも群を抜いているのではないか?
『毒竜刀・紫』
高い攻撃力に加え、毒、麻痺の追加攻撃付きだ。
手数の多い俺だと大体二回に一回は状態異常を引き当てる。
クラインの『毒竜刀・葵』と対を成す魔剣だ。
クラインは先日曲刀からカタナに派生したようで、メイン武器を俺と同じカタナに変えたのだった。
ついでにシリカはドラゴンゾンビの素材でダガーを作っている。
『オーダー・オブ・カオス』
このダガーはダガー補正なのか、ボスや大型Mob以外は100パーセントで状態異常を引き当てている。
もはやチートの類だ。
「しかし、やはりカタナはいいよ。カタナは」
「そうなんですか?」
「斧や鎌、槍も良いけど、今の俺にはカタナが一番手になじむ」
「やっぱり家が剣術道場だからですか?」
「あ、うちは普通の一般家庭だよ?」
「え?」
「うちの一族が昔から古流剣術の一派でね、自然と自分の子供に教えているんだ」
どこの世界に3歳の誕生日に模造刀を送る親がいるかね…いや、うちだが…
「それであれだけ強いんですね、アオさんは」
「それでも着いてこない体に未だに戸惑っているよ」
ソードスキル発動時でもまだ遅く感じるほどだ。
「それ、前も言ってましたね。正直どれだけ速く動けたんですか?」
「相手の目には速すぎて残像しか映らないくらい」
そう、前アスナに聞かれたときには答えたな。
「………」
「あれ?嘘だって言わないの?」
「いえ、だって本当の事ですよね?」
まあね。
「あたしもアオさんとはもう結構長い付き合いなんですよ?嘘か嘘じゃないか位分かります」
どうだ!と胸を張って言い切るシリカ。
「さて、転移門がアクティブになったようですし、行きましょうか」
当然の事と俺を誘うシリカに、俺も自然なことに感じたと再認識した瞬間だった。
さて、そんな感じで自己の強化に費やすこと数ヶ月。
この世界に閉じ込められてから一年が過ぎ、クリスマスが近づいてきたある日の事。
今日は久しぶりにクラインとシリカの三人でMob狩りをしていた。
「なあ、死んだ奴を生き返らせるアイテムなんてあると思うか?」
アイテムと食料を買い出しにいつの間にやらいついてしまった第十八層主街区まで移動して、買い物が終わった後に寄った喫茶
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