第三十三話 上村中尉!ディオラマも芸術だ!!その二
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「インディゴブルーのダンバインな」
「ああ、トッドの機体か」
「最初に三機造ってた奴か」
「そのダンバインもあるなんてな」
「このプラモ部凄いな」
「昔からみたいだな、うちの部は」
高田君は二人にまた答えた。
「凝り性なんだよ」
「それでデストロイドとかテスト用モビルスーツとかダンバインとかあるんだな」
「色々と」
「しかもディオラマまであるな」
「スケールモデルの」
「これとかな」
高田君は今度は戦車のディオラマを出して来た、砂漠で戦う戦車だ。
「これな」
「おお、北アフリカで戦う四号戦車」
「これはまた通だな」
「ドイツ軍っていうとティーゲルだけれどな」
六号戦車である、おそらくドイツ軍の戦車の中で最も有名である。
「実際にこの北アフリカとか東部戦線じゃ四号戦車が主力だっただろ」
「だからか」
「それ作った人あえて四号戦車にしたんだな」
「一緒にいる歩兵もちゃんとアフリカ仕様か」
「ドイツアフリカ軍団の軍服なんだな」
「ああ、そうなんだよ。これ十年前の先輩の作品だよ」
こう二人にも話す。
「凄い人だったらしくてな」
「ああ、確かに凄いな」
「こんなのそうそう造られないぜ」
二人も素直にだ、その先輩の腕を認めた。
「ディオラマは趣味じゃないからな」
「芸術って言ってもいいからな」
「それを考えたらな」
「先輩達は芸術家だったな」
「本当にな」
そうだとだ、高田君も言う。
「僕もこういうの造りたいよ」
「応援するぜ、素直に」
「目指せクラフト団だな」
そのプラモ狂四郎の原作者である。
「ボンボンだけじゃなくてコロコロでもこうした漫画あったな」
「プラ魂大作な」
「あれも面白かったな」
「プラモ造りの参考になるぜ」
「この作品も古本屋で探すといいかもな」
「ネットで検索してもな」
てんとう虫コミックスで出ていた、こちらも名作だ。
「とにかくディオラマも芸術」
「馬鹿に出来ないぜ」
「プラモを笑う奴はプラモに泣く」
「そのことを忘れるなよ」
「そうだな、作者も昔プラモ好きだったからな」
今はとんと作っていない、成人式以降は全くだ。
「昔はプレステとかよりプラモだったな」
「皆それで遊んでたな」
「おもちゃ屋行ってガンプラ買ってな」
「それで作ってたな」
ファミコンが出る以前は特にそうだった。
「いや、懐かしいぜ」
「俺達も時間あったらまた作るか」
「入部なら歓迎するぞ」
高田君はプラ魂を思いだした二人を早速勧誘した。
「これもいい趣味だからな」
「そうだな、しかしこの部ってな」
「本当に色々なプラモあるな」
あらためて部室の中を見回すとだ。
「スケールモデルにしてもな」
「船まであるな」
「おお、戦艦大和
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