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愉悦神父の息子のSAO
鼠と攻略会議
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予想よりもいくぶんかは多いが、レイドパーティーを組むには少し足りないが贅沢は言ってられない。

するとよく通る叫び声がしたのでそちらを向く。

「はーい!それじゃ少し遅れたけど始めようか。
オレはディアベル、気持ち的には《騎士(ナイト)》やってます。
こうして集まってもらったのは他でもない、今日オレ達のパーティーが遂にボス部屋の扉を発見した!」

プレイヤー達がざわめく。
俺も迷宮区がそこまで攻略されていることに驚きを隠せない。

「ここに来るまでに一ヶ月かかった。
だけどオレたちはボスを倒して第二層に行かなきゃならない!
はじまりの街に残っている人達に、このゲームがクリアできることを示さなきゃならない!
これはオレたちの責務であり義務だ!
そうだよな、みんな??」

広場に拍手が巻き起こる。
ここまで見事な演説はあまり見ることはない。攻略組プレイヤーの心を一つにできるものだ。
このまま攻略会議も無事に終わると思っていたところに??


「ちょお待ってんか、ナイトはん」


??唐突に低い声がした。


拍手が止み、サボテンのような形をした茶色い髪をした男が前に出てきた。

「わいは《キバオウ》ってもんや。

こん中に、何人かワビ入れなあかん奴らがおるやろ」
「詫び?」
「そうや。今まで死んだ二千人にや。
奴らが全部、何もかんも独り占めしよったから、一ヶ月で二千人も死んだんや!」

ざわめいていたプレイヤー達が一気に沈黙した。
全員キバオウの言う《奴ら》が何なのか理解していた。

「??キバオウさん。《奴ら》とはつまり……()()()()()()()()のことかい?」
「決まっとるやろ。
ベータテスターどもは、このゲームが始まったとたんにはじまりの街から出て行きよった。
何も分からんビギナーを見捨てて、ウマイ狩場やクエストを独り占めしてジブンらだけ強うなって、その後もずーっと知らんぷりや。
ベータ上がりどもに土下座さして、貯め込んだ金やらアイテムやらを出してもらわな、パーティーメンバーとして命預けられん!」

キバオウのその言葉に誰も声を出そうとしない。
今声を出せば自分がベータテスターだと思われるかも知れないからだ。
さっきまで拍手や歓声で満ちていた広場が静まり返ってしまっていた。


「発言、いいか」

そんな時に、低いバリトンボイスが響いた。

前に出てきた人を見てまず思ったのは、大きい。
百九十はあるだろう身長に、スキンヘッド、茶色い肌と日本人離れしている。

「オレはエギル。キバオウさん、あんたは元ベータテスターがビギナーを放っておいたから、多くの人間が死んだ。
だから責任を取
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