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ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
昔と今
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した!?」
ハルカは俺の質問に答えずいきなり走り始めた。
初めてみせるその尋常ではない焦燥と怒りの篭った表情に危機感を抱いた俺は、手をつないだまま走るハルカの後ろをバランスを崩しながらもついて行く。
「おい!落ち着け!」
声をかけるが反応がない。
そうこうするうちにローズ広場を出て、洒落たカフェの横を通りすぎた。
突然。
ハルカが止まった。驚いたが俺はハルカに軽くぶつかりながらも体制を整える。荒くなった息をはいて俺はゆっくりとハルカを覗き見る。
驚くほどその顔は青白かった。目は寒気がするほどに濁り、キラキラ輝かせていた面影もない。
「お、おい!大丈夫か!?」
「よ、ようやく……ようやく見つけ、た……あの……おと…こ…………」
糸の切れた人形のような挙動で力を失い倒れてきたハルカを咄嗟の判断で受け止める。
「な、何だってんだよ……」
正直、今日一日色々な事があって許容量をオーバーしていた俺に、ハルカのその悲痛な表情を見て出てきたのは何とも言えない困惑の呟きだけだった。
***
手短なホテルにチェックインした俺は部屋のベッドにハルカを寝かせた。
ホテルの従業員はいきなり気絶した女の子を抱えてやってきた俺を不審がったと思う。更に借りる部屋は一部屋だけ。下手すれば今頃通報されてるかもしれない。
「あー、二部屋借りときゃ良かったな……」
まあいいや。
俺自身今日一日だけでポケモン世界に入ってジムリーダーと二試合して砂漠で一悶着……もう身体が持たない。
女の子と二人で一つ屋根の下夜を過ごすのに、甲斐性なしとでも思われるかもしれないが限界だ。
「これ……俺がポケモン世界に憧れ過ぎて見てしまった夢……夢オチとかじゃないよな……ハルカに聞きたいこと……まだたくさん、ある…………」
いつの間にか俺はハルカの寝ているベッドに頭を預ける形で眠ってしまっていた。
手は……未だに繋がれたままだ。
***
ーー公園で女の子が追いかけられていた。
「いや!離して!」
ーー赤い服を着た男に女の子は取り押さえられる。多少の抵抗があり、苛立った男は女の子を殴って気絶させた。爪が当たったのか女の子の右耳の後ろが切れ、血が公園の遊具に飛び散った。男は女の子を一瞥したのちに抱え、その場を後にする。
ーー男が向かった先は何処かのビルの二階だった。エレベーターで上がり、部屋に入った男は女の子を乱暴に床に投げ捨てた。
「ここで待ってろ」
ーーそう言って男は女の子をガムテープとロープで拘束し部屋を出て行った。
ーー女の子が目覚めたのは数時間後。気
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