暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜四重奏〜
No,09

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「「アスナッ!!」」
俺とキリトは同時に動き出していた。
悪魔の大剣をかろうじて二人で受け止めると4連撃ソードスキル『バーチカルスクエア』を放つ。
最後の一撃を叩き込みながらスウェイし、大剣をよける。
クラインたちギルド『風林火山』のメンバーもいつの間にか戦闘を開始していた。
なし崩し的に74層のボス攻略戦が始まってしまった。

あれから30分以上たった。
しかしもともとのメンバーが少ないため、微々たるダメージしか与えられていなかった。
一瞬の葛藤。
刹那の思考のすえ俺は叫んだ。
「1分でいい!!ちょっとだけ持ちこたえてくれ!」
「任せろ!!」
「わかった!」
俺はウィンドウを開きとあるスキルを取り出す。
フッと意識が飛ぶ感覚。
何度使っても慣れない感覚だった。


〜キリトサイド〜
レインが急に倒れた。
その光景は見覚えがあった。
「・・・あいつまさか・・・」
直後。
「ハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
狂ったかのようなレインの叫び声が聞こえた。
「!?」
あわてて振り向くとレインが立ち上がって大きく口を開けていた。
かつての光景を思い出し叫んだ。
「レインから離れろ!!」
あわててみんながはなれると同時にレインが動き出していた。
二本の剣を携えて。
大きくジャンプすると二本の剣が同時に動き始める。
それは俺にしか使えないスキル、『二刀流』にそっくりだった。
「な、なんだあれ・・・」
クラインがつぶやいた。
最後の一撃を確実に当て、硬直する・・・はずだった。
しかし、レインは左手に持っていた剣を投げ捨て更なる動きを見せた
次の瞬間レインの姿が消えた。
ところがひとりでにグリームアイズのHPは減っていた。
ようやく姿を現したレインが再び剣をぶち当てた。
かと思えば剣が黒く輝きだし、更なる斬撃を見舞った。
剣が悪魔に叩きつけられるたびにその部分が黒く変色し、腐臭を放つ。
黒く染まった剣で敵を痛めつけると、黒が薄れ今度は剣が白の光を纏いだす。
悪魔のHPが半分をきったが、まだレインに一撃も攻撃できていない。
白の光が薄まると一度剣を鞘に戻した。
このチャンスを逃さないとばかりに悪魔が大きく剣を振るおうとする。
・・・鞘ごとレインの剣が輝いてるとも知らずに。
次の瞬間レインは剣を鞘から抜き放ちながら悪魔を切った。
返す刀でもう一度切ると更なるクイックチェンジで新たな武器を取り出した。
・・・それは大きな、大きな大鋏だった。

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