021話
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「ジ、ジーク。どないやアクアの様子は?」
「………電撃による火傷はあるが命に別状はない。恵みの女神で治療してやってくれドロシー」
「はぁ〜いジーくんのお願いなら〜♪」
ウォーゲーム第五回戦、第五試合。ギンタVSギロムが行われている中、ジークはらぷんつぇるによって虐殺されそうになったアクアを救い出しホーリーARMによって治療をドロシーに行ってもらっていた。
「うん終わったよ、あとはゆっくり休ませてあげるだけ」
「ありがとうなドロシーちゃん、それにジークも」
「いや、俺自身あの糞婆の行動に苛立っていたからな」
そう言いつつも礼を言われたからは頬を染めたジークは照れ隠しと言わんばかりとギンタの戦いへと目を向けた。
「ネイチャーARM アイスドアース!!」
氷の力を利用して氷の刃を連続発射するギロム、周囲が氷の大地なのもあってか氷の収束率は高くなっており放たれている氷の密度と量が尋常ではない。だがギンタは落ち着いていた、試合が始まるまで冷静ではなかったがバッボの叱咤激励によって冷静さを取り戻し魔力を練りながら戦う事が出来ている。
「バージョン1、ハンマーARM!!」
迫り来る氷の刃の間を縫うように駆け抜けていくギンタ、回避不能の巨大な氷は持ち前の腕で砕き前へと進んでいく。止まらない止まらない、ギロムは更に多くの氷を発射するがそれでも捉えきる事が出来ていない。
ギロムはヴェストリの地底湖でギンタのガーゴイルに敗れており、ギンタには強い憎しみを抱いておりその憎しみが大きな勢いとなっているがそれが原因で精密さを失っている。
「へっ!」
「うなぁっ!?うがぁあ!!」
遂にギロムの懐へと到達したギンタ、相手の目の前で笑顔を見せてからその顔面へとハンマーのパンチを決めた。大岩さえも木っ端微塵に砕き切るハンマーの一撃が炸裂する。痛みに耐えながら先程よりも巨大な氷山というべきサイズの氷をギンタへと投げる。
「バージョン2、バブルランチャー!」
即座に形態を変化させバブルランチャーを放つ、巨大な氷山を覆い尽くしたバブルは一斉に起爆し氷を爆砕させた。装備されたマジックストーンによって多彩な能力を発揮するバッボ、それを即座に変更可能なのがバッボの強みとも言えるだろう。
「おいギロム、ごめんなさいって言いながら土下座してみろよ。許さないけどな」
「だ、誰に言ってやっがんだこのがきゃああああああ!!!!ネイチャーARM!!!」
新たにARMの発動を宣言したギロム、即座に警戒を強めるギンタ。これもジークとの修行で学んだこと、常に相手を観察し相手の行動を予測しろ。彼との対人戦で口酸っぱく言われていた事だった。相手を観察すれば次に自分がどんな行動をすればいいのか判断出来る、それと自分の直感を信じること。
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