021話
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「いいぞジーク!」
「そのままぶった切るっす!!」
「任せろ!!」
ヘアマスターの網を潜り抜け、遂にラプンツェルの頭上を取りそのまま切りかかろうとする、だが!!
「っ!!!!」
「ひゃははははははっ!!!ばぁ〜かがぁ!!」
突如氷の中から飛び出した髪がジークの足を貫いた、今度こそ髪に付いた血を見て大声を上げて狂喜乱舞するラプンツェル。ジークが捌いていたのは囮、あれだけの数を剣で捌いていれば集中力はそちらに行ってしまう。その間にラプンツェルは氷の中に髪を忍ばせ攻撃の気配をうかがっていた。そしてそのチャンスが来た瞬間に魔力を一点に集中させジークの足を貫いたのだ。
「くっ!」
地面に降りながら足に刺さった髪を引き抜きながらラプンツェルを睨み付ける、悪竜の血鎧を貫通し足を傷つける威力、大したものだがこの程度ならばまだ戦闘は続行できる。
「ひゃはははは!血を見せてくれた礼に良い事教えてやるよ!昔ある所に4人の家族が住んでいました、父、母、姉、弟。あるとき父が死にました。母親は変わりました、姉弟に食べ物も与えずに毎日鞭で二人を殴りました。二人の心には大きな傷が出来ました、ある日遂に、二人は母を斧で殺しました」
「………」
「如何だい泣ける話だろうぉ?その姉弟が私たちさぁあ!!」
「なるほど、辛い過去だな。なら俺も昔話をしてやろう」
ラプンツェルの過去は確かに酷い、誰かを殺すことで快感を得るのは母を殺した時に自由を得たことが忘れらないからだろう。だからといって人を殺していい理由にはならない。
「ある所に一人の男がいた、王宮で大切に育てられた男はある日王宮を抜け出し冒険をした」
「ジー、くん……?」
「様々な冒険を経て男は成長し、遂には邪悪な竜をやっつけました。男は英雄となり、輝かしい栄光を手にした。だがある時、義兄の願いを叶えた時、義兄は義姉と対立し遂に戦いを始めようとしていました。戦いを防ぐには男が死ぬしかありませんでした」
「それって、もしかして………」
「………人々の期待に応え続けた彼が、最後に望まれたのは自身の死だったのでいた、終わり」
冷たくなった瞳をラプンツェルへと向けた、流石のラプンツェルも多少なりとも驚いたような表情をしていた。
「面白かったか。くだらない話をしたな、続けよう」
「お、おまえぇ……同情でも誘う気かい?残念、私はそんな話じゃなんとも思わないよぉお!むしろそんな生涯を遂げたお前の死ぬ間際の言葉が何なのか気になってきたよぉお!」
「そうか、なら」
刹那、ジークの姿が消える。ラプンツェルは視界から消えたジークを探そうとするが間城から魔力を感じ振り返ろうとするが一閃!!!振りぬかれたバルムンクは硬質化し鉄のよう
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