停止教室のヴァンパイア
もう一人の『僧侶』×ちょっとした鍛錬
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そうだ。
「ほう。一誠が直に鍛錬した事だけはあるが、これはどうだ?」
「残念ながら、私に聖剣デュランダルを振り回し追ってきたとしても無駄ですよ。何やら、デュランダルの音がヤバそうに見えるのは私の気の所為でしょうか?」
旧校舎近くで、吸血鬼が聖剣使いに追いかけられていた。俺が直に鍛え直したので、傍目から見たら吸血鬼狩りだと勘違いされてしまう。聖剣デュランダルもビームサーベル並みの音が鳴っていた。
追いつかれたら一瞬で滅ぼされてしまうが、それについても問題ないが豪快過ぎる小娘だ。伝説武器を振り回すゼノヴィアだが、駒王町に住み始めてからやる事が全て楽しいと言っていた。ギャスパーも今では普通に学校生活を送れると思うが、恐らく明日からになりそうだ。一応病欠扱いなのかもな。
「私と同じ『僧侶』さんなので、お会いして光栄でしたがちゃんと目も合わせてました。あれが引き籠りとは思いもしませんでしたよ」
「そうかもしれんが、ちゃんとした挨拶は今回が初かもしれん。今後は、日中活動も学園生活が送れるだろう」
ゼノヴィアが、この町に住み始めた理由はアーシアと同様だったのかもしれない。信徒として、質素な生活をしてた訳だから仏教やらキリスト教などがある。日本人は、無宗教が多いから日本での出来事全てが新鮮何だろう。
「・・・・もしかしてギャー君は、ニンニクも大丈夫になったのですか?」
「俺の料理には、少量だがニンニクを入れた料理を作って食べさせた事がある。健康なのは知っているが、今後は一年生同士で仲良くしてほしいぞ」
「・・・・任せて下さい。恐らく明日から学園生活を送れると思うので、同じ一学年として教える事だと思います」
子猫ちゃんと話していると、丁度通りかかった匙が話しかけてきた。
「おーおー、やってるなー」
「おっ匙か。何してるんだ?」
「よー兵藤。解禁された引き籠り眷属がいる、って聞いたんで様子見に来たぜ」
「今あそこでゼノヴィアに追いかけられているのがそうだぜ」
「おいおい、ゼノヴィア嬢が伝説の聖剣を豪快に振り回しているぞ?いいのかあれ?おっ!てか、女の子か!しかも金髪!」
「残念だがあれは男子だ。何でも女装趣味だそうだ」
それを聞いた匙は、心底落胆していたがそりゃそうか。外見は女子に見えるから、匙はガックリしていた。
「そりゃ詐欺だ。てか、女装って誰かに見せる為にするものだろう?それより聖剣を振り回してるが、それを簡単に避けるアイツは何者だ?」
「『僧侶』ギャスパー・ヴラディ。俺が直に鍛錬させたから、あれくらいで根を上げる訳ではない。引き籠りも完治したから、問題ないが大勢だと俺の後ろに隠れてしまう。ところで匙は何してんだ?」
匙の格好は、ジャージ姿に軍手を
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